県立松戸高等学校

所在地
松戸市中和倉590-1
交通
JR北松戸駅より「県立松高前」行きのバス(10分)で終点停留所前。JR松戸駅より「県立松高前」行きのバス(25分)で終点停留所前。JR馬橋駅より徒歩18分。新京成線松戸新田駅より徒歩18分。
ホームページ
http://cms1.chiba-c.ed.jp/matsudo-h/

前身は女子高、穏やかな校風

 県立松戸高校の前身は、大正8年4月に開校した東葛飾郡立松戸実科高等女学校です。地域の女子教育の要として地元から大いに期待される中、現在の松戸市上矢切に最初の校舎が建築されました。高等女学校時代は陸上競技で名を馳せ、大正時代には遠くから通う生徒のために寄宿舎があった時期もありました。

 第二次世界大戦後、新制高校として普通科・商業科・家庭科の男女共学の総合高等学校として再スタートしました。その後、昭和40年に現在地へ移転し、昭和44年からは女子の普通科高校として長く地元に親しまれてきました。

 平成16年から再び男女共学になり、現在は新たに導入した芸術科1クラスと普通科5クラスの明るい穏やかな学校です。今年が95周年、お祖母ちゃん、お母さん、叔母さんなど、身近に本校卒業生がいる生徒もたくさんいます。

 校章は松葉10本と梅の花を図案化したものです。松葉は地元松戸と常緑の操を意味し、梅花は早春に、他に先駆けて凛と咲く様を表現しています。

 松高の長い伝統の一つに、「交流委員会」があります。松戸特別支援学校に6月と11月に二日間ずつ本校生徒が訪問して、同じ高校生として特別支援学校高等部の生徒と一緒に授業に参加します。

 元女子高ならではの優しい温かい気持ちで35年間続いている行事です。毎年、参加希望者が多く、制限をかけなければならないほど。一緒に授業に参加する中で思いやりを学び、松戸特別支援学校の生徒も楽しみにしている行事です。

 こういった明るく穏やかな校風もあり、学校評価アンケートでは多くの生徒や保護者から「入学して良かった」という回答が寄せられています。平成25年度学校生活に関するアンケートでは保護者96・9%、生徒93・3%が「本校に入学して良かった」と答えました。

県内唯一の芸術科クラス

 松高の特色は千葉県内で唯一の芸術科クラスです。各学年1クラス40人で教育課程も普通科とは大きく異なります。例えば「構成」という美術の授業では、1限から6限まで一日絵を描いています。朝は7時30分から自主練習として、放課後は6時まで毎日自分の作品と取り組みます。

 芸術科の教師も、卒業までに美術のすべての分野に触れさせるべく絵画・彫刻・工芸・映像表現・デザイン・アニメーション・日本画とあらゆる分野の指導を行っていきます。将来的にはプロも含めて何らかの形で芸術と関わる人になって欲しいという熱い思いが込められています。

 「演劇」が教科として用意されているのも、特色のひとつです。普通科・芸術科どちらでも選択する事ができる授業です。3年生の7月には中間発表会、12月には卒業公演を行い、保護者や卒業生、地域の人々らが大勢来場します。

 演劇のプロを目指したいという生徒は少数で、むしろ「自己表現が苦手だから」や「将来幼児教育の先生を目指して」などという理由で選ぶ生徒が多数を占めます。鏡張りの壁に向かってエアロビクスや大声を出す練習を行い、元気いっぱいの授業です。中学生の一日体験授業ではいつも大盛況となります。

様々な行事、楽しく充実 生徒会長 髙栁壮史

 私の大好きな松高は96年もの歴史を持つ伝統校です。私が所属する地学部は、本校の天体ドームを活用して合宿を行います。丘の上の本校は夕日の富士山が美しく見え、夜空も最高です。 私はこの学校で、明るくパワフルな友人をたくさん作ることができました。9月より新生徒会がスタートしました。素晴らしい友人達とともに、様々な行事を楽しくエネルギッシュに充実させていきます。

校長の声

 岡村雅人校長 本校は、四季折々の花々が美しく咲き乱れる抜群の環境の中、地域との連携を強化しつつ、伸びやかで夢と活気にあふれた「芸術の薫りのする学校づくり」を目指しています。 たくさんの情熱的な教職員のもと、生徒は、学習活動に、部活動に、そして創作活動にと、充実した学校生活を送っています。創立以来続く穏やかで落ち着いた校風は、私たちの誇りだと考えています。