市川市立南行徳中学校

所在地
市川市南行徳2-2-2
交通
東京メトロ東西線南行徳駅より徒歩10分
ホームページ
http://www.sgyoutoku-tyu.ichikawa-school.ed.jp/welcome.html

30周年の節目の年を祝う

 昭和60年4月に福栄中学校から分離・創立した南行徳中学校は、今年で30周年の節目の年を迎えました。

 先月5日に記念式典が行われ、皆で学校の歴史を振り返りました。体育館で行われた式典では卒業生でミュージシャンの建吾さんの歌とギター演奏があり、続いて生徒会が学校の歴史を発表、合唱部や吹奏楽部が息の合ったハーモニーを披露しました。

 現在の生徒数は、740名で各学年7学級編成です。学校の目標である「知・徳・体、調和のとれた人間性豊かな生徒の育成」を実現するために、「あたりまえのことがきちんとできる学校」「生徒の活動が見える学校」「きれいな環境を整える学校」「地域と連携する学校」など6つのスローガンが掲げられています。

 波の模様をモチーフにした校章には、大海原のような広く豊かな心と、荒波のような強い意志を持ち、たくましい身体を備えた生徒に育ってほしいとの願いが込められています。

 学区は市川市の中でも人口密度が高い地域で、近年急速に変貌を遂げてきました。都内で働く人々の新興住宅地として発展し、マンションが建ち並んで昔の面影はほとんどなくなっています。そんな中、2年生の生徒は地域のお年寄りを招いて「昔の暮らし」「戦争中の生活」などについて聞き、昔の行徳の姿に思いをはせました。

 授業のあとには一緒に給食を食べ、和やかな時間を過ごしたり、生徒による合唱の披露も行われました。

 部活動の加入率も高く、野球、サッカー、バドミントン、バレーボール、バスケットボール、剣道、卓球、ソフトボール、吹奏楽、合唱、美術の各部が積極的に活動しています。夏の総合体育大会では、男子バレーボール部、バドミントン部が県大会に出場し、合唱部もNHKコンクールで本選出場を果たしました。秋の新人大会では、野球部・バドミントン部が県大会に出場しました。

乳幼児と触れ合い保育実習

 生徒は積極的に校外での活動に取り組んでいます。3年生は家庭科で保育実習を行います。クラスごとに近くのこども館を訪問し、乳幼児と触れ合い、保育の体験をします。

 手作りのおみやげを用意してこの日に備えた生徒たちは、こども館の職員やお母さん方から子育ての話を聞いたり、子どもと一緒に踊ったりしながら、子育ての大変さを学びます。

 10月には市川市文化会館で合唱祭が行われました。全校生徒がバス10台に分乗して文化会館を訪れ、各クラスごと壇上に上がって歌声を響かせました。

 この日のために、各クラスは何カ月も前から練習に取り組んできました。放課後もクラスで自主的な練習が行われ、学校内は歌声に包まれていました。

 最初のうちは、生徒は文化会館の大ホールに圧倒された様子でしたが、本番では練習の成果を他のクラスの生徒や保護者に堂々と披露しました。本格的なホールでの合唱は、生徒たちにとって中学時代の貴重な思い出になったようです。

 今年初めて行われた東京都内の班別校外学習も特色ある校外授業の一つです。1年生が42の班に分かれ、通勤通学ラッシュを体験したのを皮切りに、上野・浅草・日本橋・九段などの地域を自分たちが立てた計画をもとに見学しました。

行徳の街めぐるウオークラリー

 自分たちの街を知ろうと、1年生が行徳の歴史に触れる「行徳ウォークラリー」を行いました。

 行徳支所の近くにある「押切公園」をスタートした生徒は、班ごとに地域のお寺や神社などを回りながらクイズに答え、最後は妙典公園に向かって一致団結して歩きました。