木更津総合高等学校

所在地
木更津市東太田3-4-1
交通
JR木更津駅から日東交通バス太田循環線で木更津総合高校前下車。同駅やJR鎌取駅、JR茂原駅、JR鴨川駅などからもスクールバスが運行。
ホームページ
http://www.kimigaku.ed.jp/sohgoh/

個性生かす8つのコース

 木更津中央高校と清和女子短期大学附属高校が統合し、平成15年に設立されてから12年目になります。全校生徒1800人を超える大規模校で、4階建の校舎は全長200メートルにも及びます。

 建学の精神は「真心」。「真実の自己に生きよ」「社会の良心となれ」「いかなる困難にも耐えて逞しく生きよ」の3つの理念の下で教育が行われています。

 入学するときは進学コースと総合コースだけですが、総合コースの生徒は2年生に進学する時に、希望に応じて進学コースを除く7つのコースに分かれます。

 スポーツの実技や理論を学ぶスポーツコース、ITの技術、知識を身につける情報ビジネスコース、語学コース、医療・看護・福祉コース、保育・幼児教育コース、被服・食物・調理など生活の中の文化を、実技を通じて学ぶ生活科学コースからなる8つのコースが用意されています。

 もう一つの特徴は、自らの興味や関心・適性に合わせて、他コースの専門科目を学ぶことができる「総合選択制」が取り入れられていることです。進学コース以外の生徒は、2年次以降のコースで学ぶ専門科目の一部を、他のコースの興味・関心のある選択授業と取りかえて選択し、自分だけの時間割を作ることが可能です。

 学内に男子と女子の寮が完備しています。寮内では定期試験対策の勉強会が開かれ、先輩からのアドバイスを得て寮生が勉強に精を出しています。

 このほか、校内には音楽ホール、食堂、4室あるコンピューター室、医療・看護・福祉コースのための介護実習室などの施設が整えられています。

 コンビニエンスストアが校内にあるのもユニークな点です。このチェーン店では初めての高校キャンバス内への出店でした。

運動部、全国大会で活躍

 運動部の活動が盛んで、いろいろなスポーツの強豪校として知られています。

 硬式野球部が今春の選抜大会出場が決まっているほか、陸上部、柔道部、ソフトテニス部、卓球部、剣道部などが全国大会で活躍しています。ソフトボール部は13回の全国制覇を成し遂げています。空手道部、サッカー部も強豪校の仲間入りをしています。

 これらの部活を支える練習施設も充実しています。総合体育館である「至真殿」には、一階に240畳の柔道場・剣道場、15面の卓球場があります。2階はバレーボールコートなら6面、バスケットボールコートなら3面とれる広さがあり、関東随一の施設です。

 これとは別に、第一体育館(青雲館)と第二体育館(至誠館)があり、グラウンドは全面人工芝と、練習環境が整っています。

 文化系の部活動も活発で和太鼓部、吹奏楽部、書道部など多彩。同好会が新しく認められ、英検同好会や危険物取り扱い検定同好会など13の同好会が誕生しました。

 文化祭ではクラスごとに展示や発表会を行います。ドミノ倒しやビデオ製作、ダンス発表などのほか、全長10メートルの気球製作に挑戦したクラスもありました。

友と歩く18キロの競歩大会 生徒会長・山口紗奈

 木更津総合高校の特色の一つは学校行事が盛んなことです。年度末には競歩大会があります。1・2年生が18キロメートルを完歩しますが、足の痛みも友人とともに歩くと耐えられます。

 そのほか、10月には体育祭が盛大に行われます。学年を2つに分け、合計6色で優勝を競います。11月には毎年、来場者が1500人を超える文化祭、2月には文化部発表会・予餞会と生徒会は忙しい日々ですが、充実した高校生活を過ごしています。