千葉明徳中学校

所在地
千葉市中央区南生実町1412
交通
京成電鉄「学園前」駅下車すぐ。JR外房線「鎌取駅」南口より小湊バス「千葉駅行き」「蘇我駅行き」で「北生実(きたおゆみ)」下車。JR内房線・京葉線「蘇我駅」東口より小湊バス「明徳学園行き」終点下車。
ホームページ
http://chibameitoku.ac.jp/junior/

テーマを選び研究論文作成

 創立者の福中儀之助の銅像に迎えられ、千葉明徳学園の正門を入ってキャンパスの右奥、4階建ての校舎が中学校です。緑豊かな恵まれた環境の中で、現在、145人の生徒が学園生活を送っています。

 校舎は普通教室棟と特別教室棟に分けられています。美術・技術室や家庭科室、音楽室がある特別教室棟にはカウンセリングルームが用意され、カウンセラーが学校生活をサポートします。

 また、特別教室棟3階にはメビウスホールと名づけられた166人収容可能な大教室があります。視聴覚教材が充実していて、映像や音声を使った学習や補習、学年集会、講演会、保護者会などに利用されます。

 しっかりとした中高一貫教育が特色です。6年間を見通したカリキュラムが組まれているため、高校から入学する生徒と同じクラスになることは無く、進学する千葉明徳高校では全員、少人数制の中高一貫コースで学びます。

 目標に向かって努力する力を身につけ、自ら考え行動することのできる人、「行動する哲人」の育成が目標です。

 学校では授業のチャイムが鳴りません。また、1、2年生は1日を振り返り、次の日の予定を立て行動するために毎日「日誌」を作成します。

 授業や体験学習を通しての「まとめて・書いて・発表する」活動の集大成として、中学3年生は課題研究論文に取り組みます。興味や関心のあるテーマを選び、10000字程度の論文に仕上げます。毎週、数人のゼミで議論やプレゼンを行い、研究を進めていきます。

 ちなみにこれまで「恐怖は克服することができるのか」「Googleが急成長したわけ」「源氏物語~光源氏が愛し、愛された理由~」「右利き誕生の理由~右利き社会でどう生きるか~」などがテーマに取り上げられました。

校舎屋上に天体観測ドーム

 校舎特別棟の屋上には、本格的な天体観測ができる40センチの反射天体望遠鏡を備えた天体観測ドームが設置されており、定期的に観測会が開催されています。

 ドームの天井は開閉式で、コンピュータと連動し自動制御が可能で、長時間の撮影、小惑星、超新星などの全天パトロールを効率よく行えます。もちろん、日中は太陽観測も可能です。 

 天体観測ドームでは、季節ごとに数回、地域の人々に好評のイベントの「親と子の天体観測会」が開かれます。

 千葉県内の高校で長く地学を教え、南極観測隊にも参加した日本教育大学院大学客員教授の武田康男さんの説明で、季節によって変わるさまざまな星を楽しみます。来場者には学校特製の星座早見表がプレゼントされます。

 特別教室棟の理科専門フロアにある2つのタイプの実験室も自慢です。物理・地学の実験と、化学・生物の実験を行える実験室で、多くの種類の実験器具だけではなく、中学、高等学校では珍しい4万倍まで拡大して観察ができる電子顕微鏡も備えています。

「学校を創っていく」意欲 生徒会長・松﨑広奈

 千葉明徳中学校は創立5年と比較的新しい学校です。まだ、枠が決まった伝統はありません。その中で私たち明徳生は生徒一人ひとりが「学校を創っていく」という意欲をもち、学校生活を送っています。

 文化祭や体育祭などの学校行事では「昨年より、良いものにしたい」と毎年新しいアイデアを出し合っています。今年は体育祭で昨年までなかった応援団を結成し、また、新しい競技を増やしました。

 今までになかったことに挑戦するのはときに意見がまとまらず大変ですが、自分たちの手で新しく何かを生み出すことに大きなやりがいを感じています。

校長の声

 園部茂校長 本校では、毎年秋に、土と生命(いのち)の学習で収穫した餅米で餅つきをして収穫祭を行います。また、9月の明実祭では、1・2年生がグループ別で米文化の成り立ちや経済的な役割などについてプレゼンテーションを行います。

 そんなことを土台として、3年生では、中学課程の卒業論文とも言うべき課題研究論文に取り組みます。15歳という年齢で1年間、1つのテーマと向き合うことそのものが、もの凄い経験であり、2月の最終発表では、年を追うごとに自信に満ち溢れた発表が多くなりました。 

 今年度は、2月19日、是非見に来て下さい。