栄町立栄中学校

所在地
印旛郡栄町安食55
交通
JR安食駅から徒歩約20分。JR安食駅から栄町循環バス、栄中下で下車徒歩2分。
ホームページ
http://www.catv296.ne.jp/~sakae-jhs/index.htm

統合で新しい学校づくり

 「さみどり深き大台や利根を渡りて吹く風に」「紫匂う筑波嶺を望みて広しこの里に」と校歌に歌われるように、遠く筑波山を望み、利根川を眼下に見下ろす自然に恵まれた高台に立地し、学びの場として恵まれた環境にあります。

 朝の静寂の中、急な坂を登って生徒が元気に登校してきます。心のこもった挨拶、はきはきとした返事、校舎内に響く合唱、黙々と行う清掃、ひたむきに取り組む部活動など、生徒の活動する様子は、学校に躍動感を与えています。

 今年4月、栄中学校と栄東中学校が統合し、新生栄中学校としてスタートしました。校風や規則などが異なる両校の統合でしたが、互いの良さを取り入れ、「確かな学力を身につけ、心豊かで、たくましく生きる生徒の育成」が目指されています。

 期待と不安が入り混じっての開校式から7カ月、新しいクラスづくりや修学旅行、自然教室などの行事を経て、生徒一人ひとりが絆を深めてきました。

 なかでも9月の体育祭では、実行委員会や応援団を中心に素晴らしい団結力とはつらつとしたプレーで感動のある体育祭となりました。

 特色ある取り組みの一つに、地元の食品関連企業とのコラボレーションによるキャリア教育の推進があります。地元企業の担当者のアドバイスを受けながら調味料の新商品開発を体験したり、コマーシャルを制作したりします。新しい商品の開発や売り込み、宣伝の体験を通して職業観を身につけます。

 開発した商品の試食会やプレゼンテーションまで行うキャリア教育の実践は平成23年に文部科学大臣から表彰されました。

 校舎は各教室に冷暖房が完備されています。夏の暑い時期も快適に、勉強に打ち込めるようになりました。

全校生徒に海外研修報告

 国際化に対応し、国際人として活躍できる人材の育成を図るために、8月20日から28日までの9日間、10人の生徒がオーストラリアのブリスベンで現地滞在研修を行い、10月6日には全校生徒の前で、ホームステイや現地校での交流の様子を流暢な英語で報告しました。

 研修前の英語の事前学習で英会話力を鍛え、現地でのコミュニケーションを通して、国際感覚も身につけてきました。派遣生徒の報告を聞いて、多くの生徒がオーストラリアをはじめとした外国の事情に関心を持ったようでした。

 学校統合で生徒数が約450人となり、部活動が一層活気づいています。個人、団体を含めいくつもの部活動が「栄魂」を存分に発揮し、県大会・関東大会への出場を果たしています。

 吹奏楽部は、地域から出演要請を受けて、多くの地域行事に出演し、会場を大いに盛り上げています。地域の方にも期待され、日頃の練習にも熱が入っています。また、ボランティア活動も盛んで、多くの生徒が地域のために積極的に活動しています。

積極的な姿勢を心がけて 生徒会長・岩渕汐里

 栄中学校はたくさんの伝統がある中で、特に「挨拶・返事」を積極的に行うように心がけています。

 自分から進んで行うということを常に意識することで、メリハリのある学校生活を送っています。また各行事では、感動や迫力を地域の方や見てくださっている方々に届けるということを目標に掲げて、生徒一人ひとりが熱心に取り組む姿勢が印象的です。

 このような栄中学校の素晴らしい伝統を受け継ぐとともに、さらに充実した、切磋琢磨することのできる学校を目指していきます。

校長の声

 林輝彦校長 中学生の時期は心身ともに大きく成長する時期です。その大切な時期、本校で学んで良かったと思える生徒を一人でも多く育てたいと思います。

 そのために「夢・挑戦・感動」を合言葉に、夢を持ち夢に向かって挑戦する生徒の育成をめざしていきます。さらに、教育内容の一層の充実を図り、生徒の笑顔があふれる学校づくりを通して、保護者や地域の方々から安全安心で信頼される学校づくりに努めていきます。