成田高等学校付属中学校

所在地
成田市成田27
交通
JR成田線成田駅、京成本線成田駅から徒歩15分
ホームページ
http://www.narita.ac.jp/jhs&hs/

白熱、百人一首かるた会

 成田高等学校付属中学校は、昭和42年に開校し、もうすぐ50周年を迎えます。中学と高校の間の一貫性を考えて教育課程を編成し、特に英語、数学、国語などの教科では、大学入試との関連性を重要視して、私学の独自性の発揮に努めています。自分で考えて、自主的に行動できるような生徒の育成が目標です。

 学級編成は3クラス体制で、1クラス40人ほど。校舎は高校と共用していますが、フロアを分けていますので、付属中学校としての一体感があります。

 授業時間は高校と同様で、葉牡丹祭などの行事も、高校と一緒の日程で開かれますが、体育祭など付属中学校独自の行事もあります。

 毎年1月になると、小倉百人一首のかるた会が行われます。クラス対抗の団体戦も白熱しますが、個人戦も見応えがあります。上位になるにつれて、読み手が声を発したあとに、札をサッと取る手の速さが、どんどん早くなります。準決勝、決勝になると、「お見事!」と、思わずうなってしまうほどです。

 長野県の志賀高原に寮がありますが、この施設を使った行事もあります。1年生の夏休みには、クラスごとの林間学校があります。珍しい高山植物や、きれいな湖などの豊かな自然を見ながら、志賀高原の山々を歩きます。冬になると、希望者によるスキー教室が行われます。スノーボードにも挑戦できます。

 また、2年生の3学期には、全員参加のスキー教室も行われます。インストラクターが丁寧に指導してくれますので、初心者でも日程が終わるころには滑れるようになっています。

 3年生の2学期には、京都・奈良の修学旅行があります。古都の歴史的な建築や仏像を見学したり、班別行動でみんなと楽しく昼食やお土産を買ったりします。この修学旅行に出発する時は、東京駅を目指して個々に集合します。そのために、修学旅行と同じころに行われる各学年の見学旅行では、現地集合・現地解散を行っています。

◆卒業生招きキャリア教育

 高校と同様、運動部の活動も盛んです。中には、水泳部やバトン部のように全国大会に出場するような部もあります。

 キャリア教育にも力が入れられ、今年は3年生を対象に、卒業生の先輩を招いての進路講演会が行われました。

 スポーツトレーナーや看護師、公務員、研究者、一般企業など幅広い職種の先輩たちから、仕事の実際の様子などの興味深い話を聞きました。

 学校独自の選択教科として書道が採用されています。音楽、美術と並ぶ芸術教科を3年間行うことで、豊かな心を養います。

 1月のかるた会に向けて、百人一首の小テストを定期的に行っています。そうすることで和歌に対する感性を養います。

生き生きとした学校生活 生徒代表・関島理湖

 成田高等学校付属中学校には、「挨拶する」「正装する」「勉強する」「運動する」「掃除する」という五つの努力目標があります。これらを日々意識しながら、皆で何事にも全力で取り組んでいます。そんな私たちが学ぶ、我が校の特徴を、ご紹介します。

 まず、学校行事が充実しています。宿泊を伴う行事として、中1の林間学校、中2のスキー教室では、志賀高原の大自然の中でたっぷりと学ぶことができます。中3になると海外への語学研修(希望者)、京都・奈良への修学旅行があります。また、日帰りの見学旅行もあり、班別行動を基本とした様々な体験を通して「自主・自立」の精神を養うことができます。その他にも葉牡丹祭(文化祭)や一周400メートルの広々としたグラウンドでの体育祭、かるた大会もあり、先生方も巻き込んで一致団結、どのクラスも優勝を目指して盛り上がります。

 施設・設備が充実していて、平成24年に完成した新校舎の中心には一階から最上階まで通じる吹き抜けがあり、開放的で明るい雰囲気なので、とても過ごしやすいと感じます。

 学習面では、毎週漢字と英単語の小テストが実施されます。語彙力の向上はもちろん、これに向けて勉強することで一週間のリズムが整えられ、メリハリのある学校生活を送ることに繋がっています。また、先生方に質問する姿や、生徒同士で得意な分野を教え合う姿も日常的な光景です。

 最後に、部活動についてです。部活動の加入は自由ですが、ほとんどの生徒が参加しています。皆、「文武両道」をモットーに、日々楽しく活動しています。私も「競技かるた部」に入り、高校生に教えてもらいながら練習に励んでいます。

 恵まれた環境で、生き生きと学校生活を送る。それが成田高等学校付属中学校です。各界で活躍する多くの先輩方に続けるように、目標を持って、充実した学校生活を送っていきたいと思います。