記事と学習内容の関連考察 佐原高校(香取市)

 実践の1年目。新聞活用の取り組みとして、授業で「NIEタイム」を設定しました。

 事前のアンケートでは、新聞を購読している家庭は多いことと、一方で生徒はほとんど新聞を読む習慣がないことも分かりました。

 地理の授業では、冒頭5分の間に生徒は新聞を読みます。最初は日付や面数、見出しなどをメモします。慣れてきたら、重要な文を抜き出したり、キーワードを選んだりします。最終的には、記事内容が地理という科目のどの学習内容に関連があるのかを考えます。

 例えばフィリピンの台風災害の紙面からは、教科書の「気候環境」や「自然災害」と関連が深いことに加えて、「東南アジアの地誌」や「被災国への国際支援」などの項目ともつながりが深いことに気づきます。

 現在の出来事を学ぶ地理や政治経済・現代社会などの科目では、授業における「NIEタイム」が有効です。