点字新聞利用し進路学習 県立千葉盲学校(四街道)

 特別枠の1年目。「点字毎日」を活用しています。「点毎」は日本で唯一(世界で唯一)の点字新聞です。視覚障害に関わる記事で紙面が構成されています。

 高等部2年生(高校2年生)の全盲クラスでは、月に1度の連載コーナーである「わたしの仕事」を利用した進路学習を行いました。

 仕事の名称と、その記事の掲載年月日を口頭で伝え、生徒は点字でメモします。興味を持った記事を、図書館のバックナンバーから探し、紙面を読みます。その後、記事に登場した人へ、その仕事に就くまでの経緯、仕事の面白さや大変さなどを教えてもらうために、手紙を書きます。戻った返事の内容を発表し合い、クラス内で情報を共有します。生徒は、生き生きと仕事に打ち込む先輩たちの様子を知り、さまざまな思いを抱いたようです。

 視覚障害者を対象とした専門紙としての「点毎」は、キャリア教育の学習素材でもあるのです。