戦争を考える機会に 塩焼小学校(市川市) 【NIE報告 県内実践校の取り組み】

 市川市立塩焼小学校では、「主体的に新聞を教材として活用する」ことを目標に新聞教育を進めている。特に、新聞作りに力を入れていて、運動会や秋祭りなどの大きい行事の後には、全校生ではがき新聞に取り組んでいる。絵と短い文で書くはがき新聞は、子どもたちにとって親しみやすいものとなり、書くたびに力がついていることが見て分かる。新聞作り以外にも授業に新聞を積極的に活用している。

 6年1組の教室では、社会科の学習で「沖縄戦新聞」を活用した。沖縄戦当時の様子が当時の記事のように書かれている新聞だ。初めは、興味津々で楽しく記事を読んでいた子どもたちだが次第に教室はシーンと音がなくなる。戦争に関係のない村人まで戦争の魔の手が伸びる様子。小銃を持つ小学生の写真。一気に現実感が増したと子どもたちは話した。新聞の伝える力を十分に生かし、歴史について深く考えることができる授業となった。