記事内容、友人と共有 四街道特別支援学校 【NIE報告 県内実践校の取り組み】 (20)

 千葉県立四街道特別支援学校では、初めてNIEの実践をすることになった。生徒の実態として、新聞を毎日読んでいる生徒から、ほとんど目を通したことのない生徒までさまざまである。生活経験の少なさから、世の中の出来事にあまり興味を持っていないものも多い。そこで本年度は、新聞記事の内容を友人と共有することで、世の中の出来事に興味を持ち、自分の考えや思いを伝え合うことを目的とした。

 NIEコーナーを高等部に設置し、2年生のクラスを中心にコーナーの運営を行っている。車椅子利用の生徒でも手に取りやすい位置に新聞ボックスを設置し、誰でも気軽に新聞を読めるようにしている。また、注目記事の紹介コーナーや記事のスクラップファイルを常設している。

 多くの生徒が友人とベンチに座りながら新聞を読んだり、記事について話したりする様子が見られる。新聞を通して、友人や教師との会話を豊かなものにし、生活の幅を広げていきたいと考えている。