国境を越え音楽で交流 独生徒とコンサート共演 千葉女子高オーケストラ部

 千葉市稲毛区の千葉県立千葉女子高校(田村幸子校長、生徒961人)に、ドイツの音楽学校の生徒らが訪れ交流を図っている。21日には両校の生徒が共演する「ジョイントコンサート」が開かれ、地域住民に華麗な演奏を披露した。

 千葉女子高を訪問しているのは、ドイツ・バイエルン州にあるバンベルク市立音楽学校の「バンベルクユースオーケストラ」のメンバー。日本の中高生に当たる13~19歳の39人で、プロの音楽家を目指す生徒もいるという。演奏旅行のために16日に来日し、新潟県長岡市などでもコンサートを行った。

 両校のバイオリン指導者が知人で、ジョイントコンサートが開催されることになった。市立音楽学校の生徒らは、20日に県内入りし千葉女子高オーケストラ部の生徒らの自宅にホームステイした。

 コンサートに向けた合同練習も20日から行っており、市立音楽学校のマーティン・エルツフェルド校長(50)は「親切に受け入れてくれて感動している。(千葉女子高には)高校入学後に楽器を始めた生徒もいるのに、高いレベルで感心している」と話した。

 コンサートでは両校の生徒が「ハンガリアン舞曲第5番」などを披露。千葉女子高オーケストラ部の山田真保美部長(17)は「一緒に演奏してみて、ヨーロッパの人は表現力が豊かで独特のリズム感があるので勉強になった」と笑顔で語った。