地産レタスで給食 児童と生産者が一緒に 館山・神戸小

生産者を囲んで給食を一緒に食べる児童ら=28日、館山市の神戸小学校

 千葉県内有数のレタス生産地の館山市で28日、地産レタスを使った献立「レタス入り中華スープ」が学校給食に並んだ。

 東京市場などに「かんべレタス」として出荷する同市神戸地区の館山市清浄そ菜組合(寺田哲雄組合長、農家27軒)が、幼稚園、小中学校の給食用に3854食分のレタスを用意。地元の神戸小学校(池田俊郎校長、児童132人)では、生産者が一緒に給食を食べて児童と交流した。

 5年生の内山初花さん(11)は「みずみずしいので食べやすい。神戸の誇りのレタスをたくさん作って多くの人に知ってほしい」とにっこり。生産者の鈴木隆雄さん(62)は「みんな楽しく食べてくれてうれしいですね」と児童らを見守った。

 同校はレタスの生産や出荷を調べたり、苗植えを手伝っており、その学習成果は県の教育研究集会で1位になるなど高い評価を得ている。千葉県の結球レタス生産量は約9190トン、全国10位(2012年度)で、館山市は旭市に次ぐ県内2位の893トンを生産する。