桜の植樹で古里づくり 香取で小見川中央小児童ら

用水路沿いに約1・6メートルのエドヒガン系の桜「思川(おもいがわ)」の苗木を植える親子。この日は20本の植樹が行われた=14日、香取市阿玉川
桜の苗木を植樹する「おみがわ桜プロジェクト」に参加したメンバー。桜の成長に古里への思いを重ねた

 魅力ある古里づくりに向け、桜の苗木を植樹する「おみがわ桜プロジェクト」が14日、香取市内で開かれた。市立小見川中央小学校1年生14人と、その保護者を含む有志約50人が参加。プロジェクト代表の吉田信吾さん(67)は「成長して、将来この地を離れていった子どもたちが、ふと故郷を思い出す-。そんなきっかけづくりの一助になれば」と話している。

 苗木の植樹プロジェクト「僕たちの桜」は、2013年春に小見川支所の敷地内にしだれ桜を植樹したイベントを発展させ、同年6月に小見川中央小の卒業生らを中心に正式に発足。現在は会員50人以上おり、協賛メンバーを加えると90人近くになるという。

 この日は、市内を流れる黒部川と利根川をつなぐ用水路沿いの遊歩道の一部およそ160メートルに、樹高約1・6メートルのエドヒガン系の桜「思川(おもいがわ)」の苗木20本を8メートルの間隔で植えていった。

 艮(うしとら)優斗君(7)は母親の景子さん(36)と参加し「桜を植えたのは初めてだが楽しかった。早く大きくなって花を咲かせてほしい」。小林かほさん(7)も母親の陽子さん(32)と一緒に「植えた桜は“家族の一員”みたいな感じ。大きく、すてきに育ってほしい」と振り返った。

 吉田代表は「植樹した桜は、花を付けるのが早い品種なので、4月上旬には数本の木で花を見ることができるかも」と話した。