「元気に帰ってきて」 子どもたちがサケの稚魚放流 睦沢

サケの稚魚を放流する睦沢中学校の生徒=4日、睦沢町

 睦沢町上市場の瑞沢川で4日、地元の子どもたちがサケの稚魚約2500匹を放流した。

 放流は地元住民らでつくる「一宮川に鮭の稚魚を放流する会」(幸治昌秀会長)が毎年実施しており、今年で5回目。瑞沢川は一宮川の支流で、同会では昨年、3カ所で遡上(そじょう)した4匹のサケを確認している。

 放流した稚魚は昨年12月から、地元住民や土睦小学校の児童らが卵から育ててきた。睦沢こども園の園児や土陸小、睦沢中学校の児童生徒約100人が「元気に帰ってきてね」と願いながら、3~5センチほどの稚魚を放流した。

 睦沢中3年の久我芹奈さん(15)と篠田拓樹君(15)は「サケが遡上してくるころには睦沢にいないかもしれないが、故郷に戻ってきて成長したサケを見てみたい」と話していた。