一小と二小統合へ 来春に多古町

町が来年4月で多古第一小学校との統合方針を固めたことが明らかになった多古第二小。1876年に多古小(現多古第一小)分校として開校した=18日、多古町喜多井野

 多古町が、町立多古第二小学校(田中秀幸校長、児童58人)を来年4月、町立多古第一小(菅沢行男校長、児童198人)に編入する形で統合する方針を固めたことが19日、分かった。町ホームページで20日までパブリックコメントを募集している「町学校教育ビジョン(案)」にも示されており、26日に予定している町教育委員会会議で決定する見通し。早ければ今年4月以降に卒業生や地元住民らを対象とした説明会を実施していくという。

 町教委などによると、両校の統合方針は今月6日に開かれた町議会全員協議会で議員に説明しており、二小を一小に編入する形で固まったという。

 来年度以降、二小の児童数の急激な減少が見込まれることが主な理由で、「現在は複式学級を行っていないが、4月からの新年度の児童数も計48人に減り、新5年生は7人。各学年とも10人を下回る状況」(町教委)としている。

 町教委によると、決定すれば、町の小学校再編は平成に入ってから、1993年の久賀小(十余三、旧・久賀、興新)、2006年の多古一小(一小、三小)の3例目。町立小学校数は5校から4校となる。