育て「宇宙かぼちゃ」児童が種を植え付け 松戸市中部小学校

「たくさん大きくなあれ」。思いを込めて宇宙かぼちゃの種を植える児童ら=14日、松戸市立中部小学校

 宇宙飛行士の山崎直子さんと宇宙から帰還した「宇宙かぼちゃ」を広めようと、松戸市立中部小学校(大井徹校長、児童480人)の児童が14日、種500粒を植え付けた。

 宇宙かぼちゃは2010年4月、山崎さんがスペースシャトル「ディスカバリー」で宇宙ステーションに持って行ったカボチャの種230粒が始まり。「松戸白宇宙かぼちゃ」と名付けられ、市内の日本園芸生産研究所(現園芸植物育種研究所)で育てられた。東日本大震災のあとには「希望の種」として東北や旭市の被災地にも贈られた。

 植え付けられたのは宇宙から帰還したカボチャの2世にあたる500粒で、同校の栽培委員11人が一粒ずつ、丁寧にポットに植えていった。「ぐっ、すぽっ、さっ」とコツを説明する委員長の6年生、金井大樹君(12)。「給食に出るので、いっぱい大きく育って」と収穫が楽しみだ。5年生の田村優衣さん(10)は「普通のカボチャより甘くておいしい。大きく育ってみんなに食べてもらいたい」と思いを込めて植え付けていった。

 宇宙かぼちゃの普及を進める松戸白宇宙かぼちゃの会の林護会長(75)は「松戸の地域物産としてブランド化し、加工品や観光商品など6次産業化を目指したい」と展開を期待した。