料理人招き巻きずしに挑戦 和食の基礎学ぶ 松戸国際高校クッキング部

中村さん(右)に教わりながら、太巻きずしや四海巻き作りに取り組む生徒=松戸市の松戸国際高校
完成した太巻きずし(左)と四海巻き(右上)

 日本料理の技術やおもてなしの心を学ぼうと、松戸市の県立松戸国際高校(水野次郎校長)のクッキング部が、外部の名料理人を招いて料理講習会を開いた。巻きずしを通じて、和食の味付けや包丁の扱いなど日本料理の基礎を身につけていた。

 講師には武蔵野調理師専門学校(東京都豊島区)で教えている四条日山流剥き物二代目家元の中村昌次さん(71)を招いた。料理は四海巻きと太巻きずしで、具のちくわやかんぴょうの甘煮も生徒が準備した。

 簡単なようで難しい巻きずし。具だくさんで具がはみ出したり悪戦苦闘していた。米カリフォルニアからの留学生、マリア・ヴォルコヴァさんは「丸めるのが難しいけど楽しい」と巻きずし初挑戦。中村さんは「巻きずしは手加減次第で全く変わる」と心得を教えていた。

 包丁の引き方も教わり、断面の美しい太巻きずしや四海巻きが完成。部長の2年生、永泉瑠花さんは「日本文化の和食を楽しく学べて良かった。夏の豪留学でホストファミリーに振る舞いたい」と満足顔。1年生の山勢美空さんは「作った巻きずしに愛着が湧いてしまって、食べて減っていくのが寂しい」とおいしそうに頬張っていた。

 同部は世界の料理研究を通じてグローバルな視点を身につける。本年度はあと仏、中華、牛乳料理の3回の料理講習を計画している。