移住促進、児童が提案 いすみで子ども議会

「子ども議会」では、児童たちの多くが地方創生の施策について市執行部に質問した=いすみ市議会議場

 児童がいすみ市の行政課題を質問する「子ども議会」が、市議会議場で開かれた。学級数が減るなど少子化社会を実感している“議員”たちは、移住・定住政策や観光地のPR活動など地方創生についての質問を数多く用意。市執行部の見解を鋭くただした。

 児童に議会運営の仕組みを学んでもらい、市政に関心を持ってもらうことが目的。市議会定数と同数の18人の議員役は小・中学生が毎年交互に務めており、今年は小学生が参加した。

 壇上に立った児童たちは、特産の農水産物の売り込みや観光地の充実、歴史・文化の掘り起こしなどを通じた交流人口増加を提案。移住促進を要望した。市執行部は「豊かな自然があることをPRしていきたい。貴重な提案に感謝します」などと答弁した。

 また、子ども目線の要望もあった。長者小6年の佐久間小想さんは学校や地域で老朽化などで使用禁止になっている遊具について質問。市執行部から「長者小のアスレチックについては(夏休み期間に)使えるようにしました。子どもに人気のブランコ、滑り台、鉄棒はどの学校でも使用できるように計画しています」との前向きな答弁を引き出した。