足踏み式で1束ずつ脱穀 稲作の大変さ学ぶ いすみ古沢小

児童はコツのいる足踏み式脱穀機の作業から、コメ作りの大変さを学んだ=いすみ市の市立古沢小

 いすみ市立古沢小学校(田辺厚子校長)の5年生14人が、大切に育て収穫した稲を足踏み式脱穀機を使って脱穀した。児童は初めての作業に心地よい汗をかきながら、コメ作りの大変さを学んだ。

 地域で盛んなコメ作りの歴史を学んでもらうことが目的で、稲は児童が田植えから稲刈り、天日干しした。脱穀機は昭和初期に活躍していた年代物で、児童に米作りを教える中村憲芳さん(66)が用意した。

 児童は黄金色をした稲を一束ずつ持って脱穀機へかけた。リズムよくペダルを踏まないと順調に回らず、中村さんのアドバイスを受けながら丁寧に脱穀していった。脱穀したコメはすり鉢や一升瓶に入れられ、児童が棒などを使ってもみすりした。

 石井古都さん(11)は「こうやってコメを脱穀してたとは知らなかった。楽しい」と笑顔。太田圭亮君(11)は「脱穀機を回すのが難しかった。コメがきれいに取れて驚いた」と目を輝かせ、池田智美さん(10)は「手作業で稲作するのはすごく大変なことだと分かった」と真剣な表情で話した。