久留里線活性へ提案 高校生、アンテナ店やマラソン…

木更津駅長や地元関係者の前で久留里線の活性化策を提案する高校生=28日、木更津東高校

 久留里線と沿線の活性化を目指す千葉商科大学人間社会学部(市川市)の「久留里線プロジェクト」は28日、地元の高校生がアイデアを提案する「久留里線夢づくりコンテスト」を開催した。空き店舗を活用したアンテナショップの開店などを発案した県立君津青葉高校が最優秀賞に輝いたほか、久留里マラソンやデジタルデトックスの活用など若者目線の活性化策が発表された。

 県立木更津、木更津東、君津青葉高校の4組が提案し、同学部からも1組がエキシビションとして参加した。JR木更津駅長や地元の商議所、市職員らが審査員を務めた。

 君津青葉高校は、久留里城まつりと連携したスタンプラリーの開催やアンテナショップを発案し、実現可能性が高いと評価された。木更津高校は、デジタル機器から一時的に離れるデジタルデトックスを活用し、地元住民と触れ合いながら観光ルートを巡るフィールドワークを提案。「都内からも人を呼びたいが、木更津駅までお金が掛かる。久留里線を無料化して」と大胆に訴えた。

 プロジェクトリーダーの鈴木孝男・同学部教授は「若者が描いた夢を地元の皆さんがつないでぜひ、現実のものにして」と期待していた。

 同プロジェクトは、同大と高校生がタッグを組んで今年4月に発足。観光ガイドブック「るるぶ」の久留里線特別版を作成するなどしている。