千葉北高生が“絵の先生”に 宮野木小で出前授業 イラストのコツ教える

小学生にアドバイスする千葉北高の美術・工芸部員(左)=千葉市稲毛区の市立宮野木小

 千葉県立千葉北高校(千葉市稲毛区長沼町)の美術・工芸部の生徒が近隣の市立宮野木小学校(同区宮野木町)を訪れ、児童にイラストの描き方のコツを教えた。児童は“先生”にアドバイスをもらいながら自分だけのエンブレムを制作。笑顔で交流を深め、楽しいひとときを過ごした。

 同高校が行っている地域交流事業の一環。同部が小学生と交流するのは昨年2月に次ぎ2校目となる。

 同部の部員10人が宮野木小のイラストクラブ23人に指導した。小学生はまず、事前に考えてきたエンブレムの図柄を鉛筆で転写。その後、高校生の助言を聞きながら、色鉛筆やクレヨンで着色したり、余った空間に絵を描き足したりした。

 小学生のみずみずしい感性から作られたエンブレムは、魅力十分。高校生は「色の使い方が面白い」と感心していた。小学生が描き終わると高校生がワンポイントで絵を描き入れ小学生を喜ばせた。

 不思議の国のアリスをテーマにした同小5年の寺沢百華さん(10)は「絵を描く手順を優しく教えてくれた。テーマに合わせてキャラクターも描いてくれてうれしい。またやりたい」と笑顔がはじけた。

 同部の原田伶菜さん(17)=四街道市=は「小学生は自由に好きなものを描いていて、うらやましかった。部活では絵の具を中心に使っているが、久しぶりにクレヨンも使ってみようと思えた」と児童との交流に刺激を受けたようだった。