松戸に29年ぶり新設校 児童515人で船出 東松戸小記念式典

記念式典で、歌声を響かせる4~6年生の児童=22日、松戸市立東松戸小学校

 松戸市で29年ぶりに新設され、今月1日に開校した同市立東松戸小学校(平松澄明校長)で22日、開校を祝う記念式典が開かれた。児童515人が学ぶ、真新しい新設校が船出した。

 式典には4~6年生の児童154人が出席。市の教育関係者や地域住民らを前に合唱曲「ビリーブ」を元気な歌声で響かせた。平松校長は「教育は人。教員が力をつけ子どもを育てたい」と抱負を述べ、同市出身の宇宙飛行士、山崎直子さんが「小学校時代は心も体も大きく成長する。私は宇宙への興味を育んだ」とビデオレターで開校を祝った。

 同校は北総線松飛台駅や同線・JR武蔵野線東松戸駅周辺が学区。これまで東部小学校の学区だったが、宅地化の進展や大型マンションの完成で東部小の児童数がこの5年で約300人増加し教室が不足するため、学区の一部を切り取り新設された。

 敷地面積1万571平方メートル、鉄筋コンクリート5階建て。事業費は52億2145万円。エレベーター設置などバリアフリー化が特徴。敷地が狭いため、プールは屋上につくられた。小学5年の娘が通う中里真実さんは「学校が近くなり、部活や友達と遊ぶ時間が増えて娘も喜んでいる」と話した。