県立関宿高等学校

所在地
千葉県野田市木間ヶ瀬4376
交通
東武アーバンパークライン川間駅から朝日バス「新堤」下車徒歩7分
ホームページ
http://cms1.chiba-c.ed.jp/sekiyadohigh/

中学校と連携し一貫教育

 県の最北端、チーバくんでいうと鼻の部分に位置する関宿高等学校は昭和62年に開校し、地域と共に歩んできました。校訓は「熱学展」。「情熱を持って学び、自らを展げよ」という意味です。

 平成16年度からは千葉県唯一の連携型中高一貫教育校として地元の木間ヶ瀬中学校、二川中学校、関宿中学校と連携して様々な活動に取り組み、関宿地区の活性化に寄与しています。

 連携型中高一貫教育校であるため連携3中学校出身の生徒が多数を占めています。一方、3中学校と連携のシステムを大切にしながらも他校にも門戸を開いており、43%は他の地区の中学校出身者です。

 学校の雰囲気を一言で表すと「アットホーム」です。1学年の定員が120人と小規模であるため、ほとんど全員が「顔見知り」以上の「友達」です。教師と生徒の距離も近いため、校内の至るところで和やかに声をかけあう光景が見られます。進路や友人関係で悩んだ時にも、一人で抱え込まずに相談できる体制が自然にできあがっています。
 部活動は運動部9、文化部9計18の部が、それぞれの目標に向かって努力を続けています。なかでもレスリング部は毎年のように全国大会に出場しており、皆から期待されています。

 また、球技祭・体育祭・文化祭など様々な学校行事も充実していますが、最も生徒の心に残るものといえば修学旅行でしょう。2年生の冬に3泊4日の日程で暖かい沖縄に行きます。

 しっかりと事前学習をしたうえで、現地でマリンスポーツなどの体験学習や平和学習、民泊など盛りだくさんのメニューを通して、人間的成長を遂げることができる貴重な行事となっています。

「関宿学」学び郷土愛育成

 授業は1・2年生のほとんどの科目で少人数制授業を行い、きめ細かな学習指導を展開しているのが大きな特徴です。

 26年度入学生から教育課程を新しくしました。2年生から進路・将来を見通した生徒のニーズに応えるため「教養」「情報ビジネス」「ヒューマンサポート」「芸術文化」の4つのコースに分かれます。

 教養コースは大学進学を見通した指導を行います。情報ビジネスコースでは商業科目を多く学び、資格取得を目指します。ヒューマンサポートコースは家庭科(保育・福祉・調理)と体育を学んで、豊かな人間性を育むことに重点を置いています。芸術文化コースでは芸術科目を多く学ぶほか、グラフィックデザインなども履修でき、それぞれの個性を伸ばしたい生徒を応援します。

 また、3年生では地域について理解を深める「関宿学」を全員が履修します。地域の歴史・産業を学び、伝統文化に親しみ、郷土を愛する心を育てます。

 今年度から全教室にエアコンが設置されました。また、25年度入学生から新制服が採用され、夏服はポロシャツになりました。涼しげな水色で、心身ともにさわやかな高校生活を送ることができると生徒に好評です。

生徒団結、進化続ける学校 生徒会長・鮫島宏樹

 私の通っている関宿高校は「進化続ける」という言葉を掲げています。

 天気がいい日には富士山と筑波山、日光連山を見ることができ、夕方になると夕日に映えた富士山がとてもきれいに見えます。

 また生徒と先生の関係はとても親密でアットホームな学校です。生徒はパワフルな人が多く、学校行事では皆が一つになって全力で取り組んでいます。

 これからの関宿高校が生徒の団結によってどのように進化していくのか楽しみです。

校長の声

 田中一夫校長 関宿地域の熱い想いとニーズに応えるべく昭和62年に開校しました。昨年度からは「進化続ける関宿高校」として新たな魅力ある連携型中高一貫教育に取り組んでいます。

 その一方で、地域との密接な連携や少人数できめの細かい丁寧な授業、そしてアットホームな良き校風はしっかり継続していきます。

 また、これからのグローバル社会に向けて、個性を磨き創造性を育て、気遣いや思いやりの持てる心豊かな人を育てていきます。