県立成田北高等学校

所在地
成田市玉造5-1
交通
JR成田駅西口より千葉交通中台・吾妻経由成田湯川駅行バスで成田北高前下車。京成成田スカイアクセス線成田湯川駅より徒歩5分。
ホームページ
http://www.chiba-c.ed.jp/naritakita-h/

大学教育体験へ高大提携

 成田北高校は成田ニュータウンの北側、安食街道沿いに昭和55年4月、開校しました。校舎北側の公園からは印旛沼が一望できるなど、環境に恵まれた閑静な住宅街の一角に位置しています。

 開校から36年目を迎える今年度は1年生8クラス、2年生7クラス、3年生8クラスに925人の生徒が在籍しており、普通科単独の県立高校としては比較的規模の大きな学校です。

 学校のある玉造地区は、昭和37年に発掘調査された八代玉作遺跡にちなんだ名前です。学校周辺ではこれまで多数の八代古墳群が発掘調査されています。用地を造成した時にたくさんの貝殻の化石が出土しました。それにちなんで、校章は化石の貝殻を3枚組み合わせたデザインになっていて、学校の教育理念「知育・徳育・体育」を表しています。

 「自律・協調・健全」が校訓。「自ら考え行動する生徒」「コミュニケーション力豊かな生徒」「くじけない底力のある生徒」の育成が目指されています。

 教育課程は大学進学から就職まで生徒の幅広いニーズに対応するため選択科目が工夫されています。さらに、大学で何を学ぶかを在学中に考えてもらおうと昨年、千葉科学大学との間で「高大教育提携」が調印されました。在校生が直接、大学の教育や大学生の生の姿に触れ、出張講義で大学レベルの授業を受けることが可能になりました。

 平成8年から海外短期語学研修が実施されています。昨年度はニュージーランドのプケコヘ高校へ12人の生徒が訪れ、充実した研修を行いました。

 部活動も盛んです。運動系18部、文化系が14部あり、生徒の約7割が加入しています。26年度は、少林寺拳法部が全国高校総体少林寺拳法大会で入賞しました。陸上競技部も関東大会に出場するなど頑張っています。

PTAに文部科学大臣賞

 学校を中心にした地域の人々は、生徒を心温かく見守っていて、地域と学校との交流が盛んに行われています。「成田山表参道開運書道展」もその一つ。成田市内の高等学校が成田山表参道の商店の軒先を借りて書道展を行っています。

 最初は成田北高校の生徒だけで行われていましたが、今では成田市内のすべての高等学校が参加、出展数も768点を超えて成田の風物詩となっています。

 学校が実施している防災訓練に地域の人々も参加しています。昨年度は35人が参加し、生徒の防災訓練の後で開催された防災教室を受講しました。

 玉造地区で行われるスポーツ・ミュージックイベントや敬老会などへも生徒が積極的に参加しています。また、校門を向かい合わせている神宮寺小学校との交流も活発に行われています。

 PTAや後援会、同窓会が積極的に活動し、学校をバックアップしています。昨夏、福井県で開催された第64回全国高等学校PTA連合大会で成田北高校のPTAが優良PTA文部科学大臣賞に輝きました。前年度もキャリア教育部門で文部科学大臣賞を受けており、2年連続の受賞となりました。

落ち着いた雰囲気の学校 生徒会長 牧瀬 聖大

 成田北高校は、住宅地の中にある、落ち着いた雰囲気の学校です。部活動が数多く、定番のものはもちろん、少林寺拳法、ゴルフ、弓道など、他の学校ではあまり見られないものもあります。その中でも少林寺拳法部はインターハイ常連校です。

 地域との連携にも力を入れており、地元のイベントで吹奏楽部や軽音楽同好会が演奏を披露したり、生徒会の生徒が地域の防犯パトロールに参加したりしています。

 また、昨年度のインターハイでは生徒会役員を始め、多くの生徒が運営のお手伝いで活躍しました。