松戸市立河原塚中学校

所在地
松戸市河原塚190
交通
JR武蔵野線東松戸駅下車徒歩7分。松戸駅から新京成バスで河原塚中学校下車。
ホームページ
http://www2.matsudo.ed.jp/~kawa-j/

校庭の古墳がシンボルに

 河原塚中学校は周辺の人口増加によって平成53年に松戸市立第六中学校から分離し、松戸市14番目の学校として創立されました。現在は特別支援学級を含めて計18クラス、525人の生徒が学んでいます。

 校舎は標高およそ20メートルの丘の上にそびえ、緑豊かな自然に囲まれています。南側は国分川沿いの遊歩道が続き、晴れた日にはスカイツリーや遠く富士山が、北側には筑波山や日光の山波が見えます。「景色の素晴らしは松戸市内の学校で一番」が自慢です。

  正門の左手には樹齢25年のクスノキが枝を伸ばし、春にはサクラの花びらが舞う校舎までの坂を登ってくると、大きなヒマラヤスギが生徒を出迎えます。

  公立中学校には珍しい5階建ての校舎のまん前に円形の古墳「河原塚4号墳」が、さらに格技場の北側には「河原塚3号墳」があり、学校のシンボルになっています。

 5世紀後半につくられたと思われる古墳で、4号墳は直径22メートル、高さ3メートル。周囲は崩れないように擁壁で囲まれています。3号墳とともに市の指定文化財になっています。

 学校敷地内の古墳は未調査ですが、学校近くの1号墳からは人骨のほか直刀、鉄のやじり、ガラス球などの副葬品が出土しています。

 古墳は校章や校歌に取り入れられています。校章の「河中」の字を古墳を表す円が取り囲んでいます。校歌3番の歌詞には「春秋のかなでる調べ 松風に 語れよ古墳 ふるさとの歴史を」と歌われています。

 体育祭では男子生徒全員が組み体操でピラミッドを作ります。体育祭最大の山場でその名も「こふん」と名づけられています。

 学校のキャラクターは古墳をイメージした「カワッシー」。生徒会行事では「カワッシー」の帽子をかぶった生徒が活躍します。

青少年赤十字の理念目標

 創立当初から学校ぐるみで青少年赤十字(JRC)に参加しています。JRCは「気づき、考え、行動する」「健康安全、国際理解、親善」を目標に掲げていて、生徒たちはこの目標に一歩でも近づけるように頑張っています。平成22年には公開研究大会が校内で開催されました。

 JRCの理念に基づいた主なボランティア活動の一つに、近くを流れる国分川の清掃活動が上げられます。9月に生徒と職員約200人が参加し、河川の清掃に汗を流します。

 市内の八柱霊園の清掃活動も続けられています。同霊園で行われる七夕祭りには生徒が七夕飾りの飾り付けに活躍します。

 吹奏楽部は市内の老人ホームなどを訪れて息の合った演奏を披露し、お年寄りらに喜ばれています。

 毎週火曜日には地域の人々の協力であいさつ運動が行われます。朝、登校する生徒に学校近くで待ち受けたボランティア約30人が声を掛け、挨拶を交わします。河原塚中学校をバックアップする地域の人々によって「河中を応援する会」がつくられています。昨年には県大会出場を果たした部活動を紹介する大きな横断幕を作成し、掲出をしました。

郷土の歴史受け継ぐ学校 生徒会長・島田 麻帆

 私が通う河原塚中学校は、河中と呼ばれて、とても爽やかな学校です。あいさつが盛んで、地域の方からも「河中の子たちは元気にあいさつするね」などとほめていただいています。

 河中生は、毎日、勉強に部活動にともに過ごす大切な仲間たち、信頼できる先生とともに励んでいます。

 校内に残された古墳が示すとおり「郷土の歴史を受け継ぎ、時代の新しい文化を作り上げていく」という校章の意を生徒全員で実現していきます。