所在地 | |
---|---|
船橋市日の出1-1-2 | |
交通 | |
JR総武線船橋駅、京成船橋駅下車、徒歩20分。JR京葉線南船橋駅下車、徒歩25分。 | ホームページ |
http://www.city.funabashi.chiba.jp/gakkou/0002/minato-j/ |
防災拠点の新校舎が完成
漁師町だった地に開校してから55年目を迎えました。今では海は埋め立てされて京葉工業地帯の工場が建ち並び、学校周辺は都市近郊住宅地へと一変しました。
13学級、383人の生徒が学んでいます。校訓は「自学」「自律」「自励」。豊かな人間性を養うとともに、未来に生きる意志・能力・態度の育成が目指されています。
4年前の東日本大震災で被害を受けた校舎の建て替えが進められていましたが、このほど完成し、5月30日に新校舎完成記念式典が行われました。吹奏楽部が記念演奏を行い、続いて生徒有志による郷土芸能「ばか面」が披露されました。お面をかぶった生徒のこっけいな踊りに観客から大きな拍手が送られました。
新校舎は5階建てで、地域の防災拠点としての役割も果たします。1階と5階に避難所の機能を備えた多目的室があり、高齢者の方々が避難しやすいよう、エレベーターが設置されています。また、津波対策として、1階が吹き抜けのピロティーになっていて、昇降口や各教室が2階より上の階にあります。
生徒たちは地域のクリーン活動に積極的に参加しています。市のゴミゼロ運動や漁業協同組合による漁港の清掃活動に汗を流しています。
2年生が行う職業体験は今年で9年目になりました。体験したい職種の事業所に直接、依頼をして積極的に職業体験を行う生徒も多くなっています。
3年生の修学旅行は毎年、新潟県奥阿賀に行き、民泊して農業体験を行っています。都会生活を送っている生徒にとって自然豊かで空気が澄んだ奥阿賀での体験は新鮮。
2泊3日の農業体験を通して、改めて人とのつながりや心の温かさなどに感激し、お別れ式では別れを惜しんで涙を浮かべる生徒も見られます。
震災に備える心構え養う
東日本大震災の被害は甚大でした。校舎には亀裂が入り、グラウンド全面が液状化、防球ネットやバックネットが傾いたりしました。学区の住宅も液状化の被害を受けて家屋が傾き、停電、断水も発生しました、船橋漁港には高さ2メートルの津波が襲いました。この体験を機に、生徒は防災に真剣に取り組んでいます。
毎年、2年生が避難所設営訓練を行います。地域の人々も参加して、簡易トイレの組み立てやバルーン照明の設置、防災倉庫に収められている備蓄米の試食などを体験します。
夏休み中に行われる市の総合防災訓練に毎年、部活動単位で参加しています。消防署員から講習を受け、負傷者の救助訓練や起震車の体験、避難場所の確認などを行っています。今年から湊中学校も防災訓練の会場となり、30日には新校舎での避難所設営訓練などが行われます。
防災教育についての講演会も積極的に開催されています。液状化のメカニズムを知るために、銚子地方気象台防災業務課の佐々木泉課長を招いて「地震と液状化」の講演を聞き、会場の生徒や保護者、教職員らは改めて防災の心構えを新たにしました。
新校舎で新しい歴史築く 生徒会長 宮﨑いつ歌
すばらしい校舎をプレゼントしてくださった全ての皆様に心から感謝し、湊中の新たな歴史を築いていきたいと思います。
校長の声
太田保校長 新校舎は地域の防災の拠点という役割を担う近代的な校舎です。「誰もが安全で、安心して過ごせる学校」を目指し、今後も生徒・教職員が一丸となって取り組んでまいります。