千葉黎明高等学校

所在地
八街市八街ほ625
交通
JR総武本線八街駅南口から徒歩約10分。
ホームページ
http://www.reimei.ac.jp/

校訓に文武両道、師弟同行

 大正12年、当時29歳の西村繁によって、農業の近代化を担う若者の教育を目的に、田園都市である八街の地に創立されました。昭和52年に普通科を設置し、平成元年に男女共学となっています。

 創立者西村繁はしつけと教養を学ぶ「文武両道」と、ともに汗を流し、ともに苦しみ、ともに学ぶという意味の「師弟同行」の建学精神で、自ら率先して生徒の指導に当たりました。彼が創立直後に編成し指導したブラスバンドは、日本で最初のスクールバンドと言われ、今日まで受け継がれています。

 北総台地に広がるキャンパスは敷地面積約8万平方メートルで、県内の高校では最大級の広さです。この広大なキャンパスで、生徒は「普通科特進コース」「普通科一般コース」「生産ビジネス科」の3つのコースに分かれ、伸び伸びと高校生活を送っています。

 地域に密着した活動が盛んです。高校生とともに行う体験学習や部活動体験、学校体験が好評です。

 このほか、積極的に学校開放講座を開講したり、地域の祭りに参加したりする活動などが評価され、平成25年、ユネスコスクールへの加盟が承認されました。また平成26年には、県内の優れた教育の試みを表彰する「2014千葉教育大賞」(千葉日報社主催)の特別賞に選ばれています。

 さらに、教員の資質向上を図るため、公立高校との「公私人事交流」や、本年度から県内初の取り組みとして始まった八街市内の中学校との「交流人事」研修を行っています。

 また、今年度から天野元校長が開講している千葉大学での講義を生徒が学生と一緒に受講するなど、高大接続を視野に入れた授業づくりの実践にも取り組んでいます。

活発な部活動、全国で活躍

 建学の精神「文武両道」と「師弟同行」は、部活動でも遺憾なく発揮されています。黎明高校では、運動系の部活動を大学並みの体育会として組織し、体育会創立10周年で大きな成果を上げています。平成15年にインターハイで優勝した実績を持つアーチェリー部は、平成26年のインターハイ男子団体で2度目の全国制覇を果たしました。

 陸上競技部も関東大会やインターハイでは常連の強豪チームです。平成27年5月にカタールのドーハで行われたアジアユース大会では女子走り幅跳びで優勝しました。

 野球部は、強豪校がひしめく千葉県で目覚ましい躍進ぶりを示し、県大会ベスト4に3回進出。平成26年には秋季関東大会に初出場しました。

 さらに文化部でもいくつもの部が全国レベルで活躍しています。

 吹奏楽部は3年連続で千葉県代表として、東関東吹奏楽コンクールに出場しています。書道部は第54回全国学生書道展や第26回日本童謡の書展の団体で全国準優勝を果たしました。工学部はソーラーカーレース鈴鹿で平成21年に優勝、平成26年は3位に入賞しました。

挑戦で新たな自分を発見 生徒会長・杉田律

 私は、生徒会長として生徒会活動の運営、地域貢献型の本校の特色を活かしたボランティア活動への参加、そして、学校自治に努めています。

 部活動は、軽音楽部にも所属しています。自分が興味を持ったことに前向きに挑戦していくことで、新たな自分を発見することができています。

 学習面では、進路決定に向けたカリキュラムや環境が整っており、課外活動の多い私に学習指導してくださる先生方のお陰で、文武両道が実践できています。

 また、受験を控えている現在、進路実現への可能性を広げると同時に将来の選択の幅が広がり、受験へのモチベーションを高く維持しながら学習に励んでいける環境に感謝しています。

校長の声

 西村清校長 2017年には創立95周年を迎え、伝統校としてさらに大きく躍進を遂げます。2020年には東京オリンピックが開催され、また大学入試制度も大きく変わる年であり、本校は着々と準備を重ねています。また、生徒たちには「探す」「決める」「がんばる」をキーワードに大学などへの進路選択の道しるべとしています。

 私立高校は自由で多様性があり、中でも黎明高校は世界で一つしかないオンリーワンの地域密着、地域に貢献する高等学校であると自負しています。

 黎明高校は、4回目の被災地訪問となる修学旅行での「傾聴ボランティア」などを通して防災教育に力を入れ、安心・安全・快適な学校生活を提供します。