旭市立海上中学校

所在地
旭市高生77
交通
JR飯岡駅で下車、徒歩15分。
ホームページ
http://www.edu.city.asahi.chiba.jp/jhs-unakami/

「元気 根気 勇気」合言葉に

 昭和33年に滝郷・嚶鳴・鶴巻の3校が統合して開校し、今年、創立58年目を迎えました。平成19年度に施設、設備が充実した新校舎に移転し、現在、322人の生徒が勉学や部活動に励んでいます。

 学校は旭市の北東に位置し、校歌にも歌われているように、学校の西側にはかつて椿の木が枯れた跡にできた大きな湖「椿の海」があって、その湖が干拓されて出来た干潟八万石といわれる緑豊かな水田が広がっています。北総台地のなだらかな山々が周囲を囲む自然環境に恵まれた地区です。

 保護者の教育への熱意は高く、「海上中3(スリー)スピリッツ!“元気 根気 勇気”育てよう! たくましい生徒を学校・家庭・郷土の絆で!」をスローガンに掲げ、地域ぐるみで子どもたちの健全育成に取り組んでいます。

 また、「“頑張れ 欲張れ 威張れ”で志高く」の建学の精神も健在で、学習や部活動、生徒会活動などのさまざまな活動に、海上中学校の良き伝統が引き継がれています。

 学校創立以来、体育・体力・学校保健に重点が置かれ、生徒の体力向上や部活動指導に力が注がれてきました。平成12年には文科省指定「運動部活動公開研究会」を開催し、翌年には全国学校体育優良校として日本学校体育研究連合会から表彰されました。

 現在でも部活動が大変、盛んです。ソフトボール部は平成16年度の千葉県総合体育大会、17年度の県新人大会で準優勝しました。その後、第32回、第34回の関東中学校ソフトボール大会でベスト8に輝いています。平成25年度には、卓球部が関東中学校選抜卓球大会に出場を果たしました。

 文化部も負けていません。吹奏楽部が平成25年9月の東日本吹奏楽コンクールで銀賞を受賞し、平成26年度には美術部の生徒が第29回We Loveトンボ絵画コンクールで環境大臣賞を受賞するなど、さまざまな大会やコンクールで活躍しています。

学校挙げて美化、緑化活動

 クリーン&グリーン作戦と名づけられた活動が、学校を挙げて続けられています。クリーン&グリーン作戦とは、自分たちの学校と地域の環境をより良くするための美化活動と緑化活動のことで、始まってから7年目を迎え、海上中の特色ある活動になっています。

 クリーン活動の一つとして、毎週月曜日の朝に生徒会とボランティアの生徒が、学校周辺のゴミ拾いに精出します。

 グリーン活動では、「花のある学校や地域」にしようと、種から花を育てる活動が行われています。地域の小学校と協力し、種から育てたマリーゴールドのプランターを駅や公民館などの公共施設、特別養護老人ホーム、福祉施設に配って喜ばれています。

 恵まれない子供たちに役立ててもらおうと、積極的にペットボトルキャップの回収も続けられています。4月から12月末までの9カ月間に93906個、ワクチン約109人分のキャップが回収されました。

 東日本大震災では、旭市も大きな被害を被りました。この災害を忘れないために、生徒は防災ボランティアに打ち込んでいます。毎月11日に防災器具の点検や避難の際の並び方の確認などを行い、災害に備えています。

合同文化祭の裏方で活躍 生徒会長・木内大輝

 海上中学校の生徒会活動は、とても活発です。文化祭の企画・運営の他に旭市内5校で行われる合同文化祭にも参加しました。合同文化祭では、各中学校の出し物が発表されます。準備、司会進行、後片付けなど他の中学校と協力して取り組みました。

 校内のクリーン&グリーン活動やゴミ拾い活動においても、多くの生徒が参加してくれました。今後も海上中学校のためにこれらを受け継いでいってほしいと思います。

校長の声

 當金泰光校長 これからの長い人生がどのように展開していくかは未知の世界です。私は、どのように展開していくにも大切なことは3つであると思います。

 1つ目は、「継続こそ力なり」、何事も継続し、続ける事ができる力を身につけることだと思います。2つ目は、何事もやってみなければ、手を付けてみなければ結果は永遠に出ないという、チャンスを生かす事だと思います。面倒くさくて何も手を付けないでは、本来、自分が持っている才能を生かす扉を開けることはできないのです。

 3つ目は、挨拶・返事のできる素直な姿勢を発信することだと思います。挨拶は初対面の人間同士が最初に交わす世界共通語です。チャンスを生かし、努力し、素直に返事や挨拶ができる人材に育って欲しいと願います。