千葉県立松尾高等学校

所在地
山武市松尾町大堤546
交通
JR総武本線松尾駅下車、徒歩8分。
ホームページ
http://www.chiba-c.ed.jp/matsuo-h/

地元産業支える人材輩出

 松尾高校は、明治42年に設立された創立107年の伝統ある学校です。九十九里平野が一望できる鷹の巣台と呼ばれる素晴らしい眺望の高台にあります。学校の周りには植物も多く、四季折々に落ち着いた風景を見ることができます。

 生徒は純朴で礼儀正しく、卒業生の多くは地元の産業を支える人材となっています。平成18年度から男女共学になりましたが、女子高の伝統を引き継ぎ、現在も女子生徒が7割を占めています。

 特にキャリア教育の充実に努めており、多様なニーズの生徒に対応できるカリキュラムを編成しています。

 松尾高校は普通科の高校ですが、生徒一人一人の進路希望に合わせ、2年生から文系・理系・ビジネス・生活・福祉の5つのコースを設置しています。大学へ進学する生徒が文系・理系コース、調理や被服関係に進学・就職を目指す生徒は生活コース、就職を希望する生徒はビジネスコース、そして、福祉関係へ進学・就職を目指す生徒は福祉コースを選択することができます。福祉コースでは介護職員初任者研修修了の資格が取得できます。

 大学進学希望者を対象に「勉強部」という部活動を立ち上げて、放課後や夏休みに補習に取り組んでいます。この結果、大学進学者の割合が急増しています。

 体育祭や徒歩遠足、文化祭など、松尾高校の伝統を守りながら学校行事に取り組んでいます。特に体育祭では、全校生徒が大きな掛け声を出して踊る伝統のフォークダンスを見ようと、多くの保護者や地域の方が来場されました。また、今年度の文化祭では、マレーシアのラーマン大学合唱団を招へいしてコンサートを開き、同世代の学生と交流を図りました。

高齢化テーマに課題研究

 平成27年度から文部科学省のスーパーグローバルハイスクール(SGH)の指定を受け、世界を舞台に活躍するグローバル人材の育成に取り組んでいます。

 生徒は、地球規模で急激に進んでいる高齢化(グローバルエイジング)をテーマに、スウェーデンやタイでフィールドワークを行ない課題研究に取り組んでいます。この研究の成果を筑波大学が主催する国際シンポジウムで発表したり、地元山武市役所で市長に提言したりするなどの取組を行っています。

 部活動も盛んです。生徒の94%が部活動に参加して活動しています。運動系の部活動が8つと、文化系の部活動が17あって、運動系の部活動では、ソフトテニス部の活躍が有名です。平成26年にインターハイに女子団体で出場し、今年も関東大会に男子ペアが出場しました。

 また、弓道部は、平成27年度全国選抜大会に出場し、男子個人で全国3位になりました。今年度も女子団体で関東大会に出場しています。

 文化系の部活動も、今年度、文芸部が短歌部門で関東大会に出場し、弁論では全国大会に出場しています。このように、生徒が文武両道で活躍しています。

伝統のフォークダンス 生徒会長・瀬﨑智司

 松尾高校は、生徒全員が体育祭や文化祭などの学校行事に一生懸命取り組みます。特に、松尾高校で一番盛り上がる学校行事は、やはり体育祭です。伝統のフォークダンスは、全員が大きな掛け声をそろえて踊ります。今年も踊り終えた後の爽快感や充実感は最高でした。

 私だけでなく生徒会のメンバーは、生徒全員が「やって良かった」と思えるような充実した学校行事にしたいと考えています。そして、生徒会が引っ張るのではなく、一人一人の生徒が学校行事をつくるつもりで、より良い学校になるように取り組んでほしいと考えています。

 私たちは、これからも松尾高校の伝統を守って一層行事が活発になるように取り組んで行きます。これからも松高の活躍に期待してください。

校長の声

木内和夫校長 木犀の香に 包まれて 走り抜け 

 千葉県立松尾高等学校第25代校長の木内和夫です。赴任してすぐ4月1日から、学校ホームページをリニューアルいたしました。学校の様子をリアルタイムで公開するために、「校長通信 きちかう」を創設し、ほぼ毎日校長自ら取材し、記事を書いてアップしています。SGH事業の取り組みの様子や、授業見学、お薦め本、行事の様子などが一目でわかるようにしています。本校の詳細は、是非とも学校ホームページ「きちかう」を御覧ください。