千葉県立八街高等学校

所在地
八街市八街ろ145-3
交通
JR総武本線榎戸駅下車、徒歩17分
ホームページ
http://cms2.chiba-c.ed.jp/yachimata/

生徒諭す落花生讃の詩碑

 周りをグルリと落花生畑に囲まれた八街市にある学校です。昭和21年に町立の学校として開校して、昨年11月には創立70周年記念式典を行いました。俳優として大活躍中の卒業生・モロ師岡さんによる記念講演も行われました。「悩んでもがいているうちは負けていない、むしろ勝っている。やめたら負けだ」と後輩にエールを送っていただきました。

 校舎は4棟、校地は5万4千平方メートルと広いのが自慢です。校章は、地域特産の落花生の葉と花がデザインされたものです。また「落花生讃」の詩碑が、生徒昇降口わきに設置されており、落花生のように土の中にそっと実るのが美しいと日々生徒を諭しています。

 現在、卒業生は1万6千人を超えます。平成9年に普通科と商業科を改編して千葉県初の総合学科が誕生して20年になります。生徒は約580人、職員は76人います。自転車通学者が6割を越え、地域の様々な行事に積極的に参加するなど、地域との連携を大切にする学校です。

 新入生は、春に飯盒(はんごう)炊さんで仲間作りをします。秋に行われる体育祭は、生徒のアイデアをもとにして、種目の見直しを行い、年々楽しさがアップしています。

 文化祭は、クラス参加、部活動参加以外に、選択授業受講生の発表もあります。中庭にPTAが出店する焼き鳥屋さんも毎年大好評です。

 2年生の修学旅行は沖縄に行きました。どの行事も一年を彩る大事なイベントとなっています。

特色ある授業がいっぱい

 総合学科の一番の魅力は「自分で作る時間割」にあります。1年生は「産業社会と人間」という科目で様々な体験を通して、自分の進路や適性を理解して科目を選び、自分の時間割を作ります。進路実現に向けての学びは、そこからがスタートです。また、どの学年にも自分たちの学びを発表する機会があり、1月には全校発表会も行っています。3年生は「課題研究」で取り組んだ内容を発表しています。

 選択科目の充実も、幅広い進路保証に役立っています。基礎基本をしっかり身につける普通科・商業科の科目も充実しています。商業の資格取得を目指している生徒もたくさんいます。

 外部講師による「秘書実務」「中国語」「手話」「身近な動物」「野菜作り入門」なども人気があります。生涯を通じて役立つ知識満載の授業です。また、「手話」受講生は、毎年文化祭で全校生徒に手話合唱を披露しています。

 部活動は、運動系も文化系も盛んで加入率は65%を超えます。どの運動部も県大会での活躍を目標に努力しています。

 現在、新しい制服を検討しています。平成30年の新入生から着用になります。

行事に取り組む姿が誇り 生徒会長・大澤魁人

 「八街高校のどこが好き?」と聞かれたら、私は「行事に取り組む姿勢」と答えます。どの学校もそうだと思いますが、私は八街高校が一番だと思っています。なぜなら八街高校は総合学科のため、各自が自分たちでカリキュラムを選択して、自分だけの時間割を作成していきます。それ故にクラスメートと会えるのはホームルームだけという日も珍しくありません。会える時間が少ない分、年に数回しかない行事の時に皆と協力してより良いものをつくろうという姿勢が八街高校の凄み、自慢だと思います。

 生徒会は、学校行事はもちろんですが、「あいさつ運動」を活発化することにも力を入れています。生徒が自発的に校内や地域であいさつができるようにして、地域から愛される学校づくりをしていきたいです。

校長の声

鹿島洋一校長 創立70周年記念式典が盛大に執り行われ、地域の希望で誕生した学校への地域の変わらぬ期待を感じることができました。

 校訓「探求・発見・創造」は、「夢を探し適性を発見し未来を創る」という総合学科が生徒に課したことを明確にする目的で制定しました。生徒は皆、楽しく明るく真摯な態度で学校生活に取り組んでいます。

 今後も様々な取り組みで生徒には経験を積ませたいと考えています。現在の教育システムのもと、未来を描ける人材の育成に全力で務めて参ります。