所在地 | |
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八街市八街ほ35 | |
交通 | |
ホームページ | |
http://ymt.hs.plala.or.jp/yachi.yachi-j/ |
晴れやかに70周年記念式典
昭和22年に開校し、今年70周年を迎えた八街中学校で、盛大に記念式典が行われました。
体育館で行われた式典では国歌、校歌斉唱の後、小川校長の式辞が読み上げられ、さらに来賓の北村新司市長らが祝辞を述べるなど、静粛な雰囲気の中で進められました。
この後、誕生日を祝う歌「ハッピーバースデートゥーユー」や3年生による「群青」合唱などが織り込まれた群読を全員で行いました。「八中、70歳の誕生日。おめでとう!色々な人と歩んだ道。だからこそ、みんなに見てほしい。今の八中を」「これから先も変わらない。八中はここにあり続ける。私達がそれぞれの道に進んでも変わらない。八中は八中らしく進み続ける」などと自分たちの気持ちを伝えるメッセージが体育館に響きました。
続いて「大地讃頌」が全校生徒によって歌われました。代々、生徒たちによって歌い継がれている伝統の曲で、70周年記念式典の実行委員長を務めた卒業生の朝稲秀和さんは「在校生とともに歌うことができた。とてもうれしかった」と喜びを伝えました。
棒高跳びのオリンピック選手澤野大地さんの「夢の実現~さらにその先へ~」と題した記念講演も行われ、生徒の未来へエールが送られました。
声合わせ仲間思う歌合唱
式場で3年生が心を一つにして歌った「群青」は、福島県の小高中学校の生徒が作詞し、同校の音楽教諭が作曲した合唱曲。東日本大震災で離ればなれになった仲間を思う気持ちが込められ、今では各地の学校の卒業式などで歌われるようになっています。
八街中学校の3年生は、この曲「群青」を2年の時から練習を始め、合唱コンクールに向けての練習とともに習熟に努めてきました。記念式典の晴れの舞台では、3年生全員が大きく振られる指揮者の手先を見つめ、声を合わせて、友を思う曲を歌いあげました。
生徒たちの脳裏には、震災被災地にボランティアに行った経験をはじめとして様々な学校生活の思い出が浮かんだようで、式後、「一番印象に残っているのは、群青の合唱です。人を感動させられるような合唱ができました。それは、練習から、みんなが真剣に取り組めていたからだと思います」「なかなか学年全体がそろっての合唱練習が減ってきている中で、短い期間であれだけのものができる学年は多くないと思いました。行事に本気になれる今の3年生は最高です」などと感想が寄せられました。
校長の声
チャレンジ精神を大切に 小川昌俊校長式辞(抜粋)
本校は、昭和22年、5月1日に開校しました。開校当初は実住・朝陽・交進学区の生徒を収容し12学級編成で実住小学校の講堂と校舎の一部そして八街高女の校舎を借用してスタートしました。10月1日には朝陽中・交進中学校が独立分離により、実住学区生徒のみになりました。そして現住所に校舎が建てられ移転したのが昭和24年2月2日になります。
また昭和25年1月23日に初代校長 矢村春雄先生が「拓道」を校訓に定めました。その後昭和52年に30周年、平成8年に50周年式典が挙行されています。
「校訓・拓道」とは、かつて八街の原野を一鍬一鍬拓いた八街開墾の先人たちのあゆみを手本とし、新時代にたくましく生きる若人への夢と希望を託し制定されたものです。その実践内容は「礼儀」(挨拶・返事)「自学」「勤労」(清掃)を基本として、「合唱」を加えて本校の伝統として、今に引き継がれています。
本校では「花と歌声の響く学校」をキャッチフレーズに、駅から学校までの歩道に、地域や千葉黎明高校の協力を受け花一杯運動を展開し「花ロード」を作成したり、12月にはペットボトルキャンドルを駅北口に設置したりしています。また小中連携の一環として「幸せ響く歌声交流会」も実施しています。東日本大震災で甚大なる被災を受けた三陸町防災庁舎や仮設住宅を訪問し、防災教育やボランティア活動も展開しています。これらの活動の成果が認められ、本年、団体の部で我が八街中が千葉県教育功労者表彰を受賞することができました。
さらに「知・徳・体のバランスの取れた全人教育校」を目標にしている本校では、生徒は学習のみならず、あらゆる学校行事、そして部活動に全力で取り組んでおり、充実した学校生活を生徒が送っています。 さて、70周年の節目に当たり、私の思いをお話します。「飲水思源」という古い中国の言葉があります。これは、「水を飲むときには、その井戸を掘った人のことを思いなさい」という意味だそうです。
八街中学校のために、多くの先人に井戸を掘って頂きました。その井戸からは伝統という水が湧き続けています。我々教職員、生徒一同は本校に関わった多くの人たちに対して、感謝の気持ちを忘れないようにしなければなりません。しかし、先人が作ってくれた井戸にばかり頼っていたのでは、いずれは枯渇してしまうでしよう。今後は、不易と流行を大切にしていかなければなりません。
私は、八カ月間皆さんの姿を様々な場面で見てきました。可能性をたくさん秘めた生徒ばかりだと感じています。目の前にある高い壁を避けるのではなく、敢然と挑んでいってほしいと思います。私は、八中生にはチャレンジ精神を持ち、世界に視野を広げ、将来国際社会においても主体的に行動できるようなグローバル化時代に相応しい人間になってほしいと期待しています。結びに、70周年という節目の年に当たり、改めてこれまでの本校の歴史に思いを致すとともに、これまで以上に生徒や保護者、卒業生、市民の期待に応えられる教育を推進してまいります。