千葉県立検見川高等学校

所在地
千葉市美浜区真砂4-17-1
交通
JR京葉線検見川浜駅下車、北口から徒歩5分
ホームページ
http://cms1.chiba-c.ed.jp/kemigawa-h/

校舎から幕張新都心の景色

 検見川高等学校は、千葉市美浜区の海浜ニュータウンの開発に合わせて昭和49年に開校し、「真実追求・自主創造・連帯協力」の校訓のもと、生徒たちは毎日、意欲的に学校生活を送っています。

 検見川浜駅からは徒歩5百メートルと、通学の便が極めて良い立地です。校舎からグラウンドを眺めると、すぐ北側を流れる花見川沿いの緑色の木立と青空の間に、海浜幕張駅周辺のビル街が見えます。幕張新都心の至近にありますが、学校は周囲を戸建住宅と団地、マンションに囲まれ、たいへん静かな環境です。

 校章は五弁の桜花を形取っています。その花弁の輪郭は東京湾の波を表し、中央の「高」の字は建設や街づくりをイメージさせる字体になっています。検見川は古くは華見川、花見川とも表されていたとされ、海に面した街道沿いの由緒ある風土と、ニュータウンの新しい息吹とを結びつけ、生徒たちの健康で明るい未来の発展を願って制定された校章です。

 学校のキャッチフレーズは「部活の盛んな進学校」。生徒たちは、勉強との両立を念頭に、仲間同士協力しながら朝な夕なに練習に励んでいます。

 例年、多くの部・委員会が県大会、関東大会、全国大会に進出していますが、今年度は、放送委員会が第63回NHK杯全国高校放送コンテストの全6部門中5部門に出場し、そのうちの朗読部門で、3年生の鈴木崚汰くんが全国優勝・文部科学大臣賞受賞を果たしました。

 また、高校総体でベスト16入りしたフェンシング部をはじめ、水泳部、サッカー部、野球部、ラグビー部などの運動部も、県立高校としては目覚ましい成績を上げています。

演劇イベントに青春全開

 学校行事の中で一番盛り上がるのは、7月に行われる文化の部と9月に行われる体育の部からなる学園祭「潮風祭(ちょうふうさい)」です。特に文化の部は、生徒のほとんどが卒業する時に「一番楽しかった思い出」として挙げる行事です。

 文化系部活動にとっては、日頃の活動の成果を発表する晴れの舞台で、演奏、実演、展示、研究発表にパワー全開です。そして、クラスにとっても一大イベントです。4月に新クラスができると同時に企画を練り始め、1学期最終土曜日の一般公開日に向けて、準備をしていきます。

 目玉は3年生全クラスの演劇です。3年生は、それぞれの教室をミニシアターとして、オリジナルの劇を披露することになっています。生徒たちは、中学生時代に潮風祭を訪れて目にした3年生のエネルギーにあこがれ、入学後は先輩の演劇を見ながら「自分たちも3年生になったら…」と2年間を過ごします。

 金曜日には校内発表が行われます。3年生の教室前の廊下には行列待ちで1・2年生があふれ、演劇は本番を迎えます。一般公開日の土曜日の公演では、保護者も多数来場し、日頃家庭では見ることのできない子どもたちの姿に、笑顔で拍手を送ります。

高校生活のエッセンス 生徒会長・浅賀大和

 私たち検見高生は、学校行事や部活動を最大限に楽しんでいます。高校生活を楽しむ鍵は、物事に対してより高い質を求めることにあります。質を高めようとすれば、困難が生じます。困難は、物事の流れを悪くしますが、それから逃げていては、質は向上しません。困難に向き合って乗り越え、質を高められた時の手応えこそが、本当の楽しさです。

 困難は、楽しむことにおいて、最高のエッセンスとなります。例えば、文化祭でお化け屋敷を企画したクラスは、全体像を描き、必要な仕掛けを考え、仕掛けのタイミングから声色までこだわって、大成功を収めました。私たちは毎日、勉学をはじめ何に対しても主体的に取り組み、本当の楽しさを味わいながら、様々なことを学んでいます。

校長の声

須藤信夫校長 千葉市の美浜区にある5つの公立高校の中で、最初にできた学校です。開校当時は交通が不便でしたが、昭和61年に京葉線が開業してからは、駅からすぐ近くとなり、千葉市だけでなく、市原市や浦安市、習志野市等からも多くの生徒が通っています。

 本校の生徒は皆礼儀正しく、服装・頭髪もきちんとしており、授業態度は真面目です。落ち着いた校風で、地域の方々からの評判も良く、保護者からも安心して通わせられる学校として評価を得ています。一方、部活動も活発で、多くの部が県大会に出場し、関東大会、全国大会で活躍する部もあります。今後も、文武両道をモットーに、保護者と地域から信頼され、どの生徒も「入って良かった」と思える学校づくりを進めていきます。