千葉県立東葛飾中学校

所在地
柏市旭町3-2-1
交通
柏市旭町3-2-1
ホームページ
https://cms1.chiba-c.ed.jp/tohkatsu-jh/

仲間と考え合い課題解決 2年 星卓澄

 東葛飾中学校は、平成28年4月に東葛飾高等学校の併設型中学校として開校しました。現在は1学年・2学年それぞれ2クラスずつ、計4クラスで日々の教育活動を行っています。

 開校理念は「世界で活躍する心豊かな次代のリーダーの育成」です。「豊かな人間力」を培い、「揺るぎない学力」を育むことを教育方針として、理念達成を目指しています。

 本校の特徴は何といっても授業で、そのスタイルは特殊なものが多くなっています。例えば、数学と英語は20人ずつの少人数制をとっています。これにより、一人ひとりに与えられる発表やプレゼンテーションの時間が増え、自主的に取り組めるので、授業内容が効率良く頭に入ってきます。

 英語の授業はほとんどが音読やプレゼンテーションなどのアクティブラーニングです。生徒が全員席につき、先生1人が話している、というような授業はほとんどありません。また、数学の授業は、先生に出された課題を生徒同士で質問したり、協力したりしながら解くというスタイルです。

 行き詰っている人にヒントを与えることや、解法を発表し説明することは、自分の知識をアウトプットし理解を深めることに大変役立ちます。

 国語の授業は、始まるとすぐに「ブックスピーチ」という自分の好きな本を紹介する企画を一日一人ずつ行います。また、プリント学習が多く、一つの議題に基づき討論をすることもあります。

 以上のように、東葛飾中学校では、アクティブラーニングを多く行うことで、生徒一人ひとりの積極性を伸ばすという授業ばかりです。これらの授業により、私たちは自主自律に向けて自身を高めるだけでなく、知識の発信、蓄積を効率良く行うことができます。

知識深め、夢の実現へ一歩 2年 有田陽彩

 東葛飾中学校は授業以外も充実しています。まずは、学習面の補強のため月曜日の放課後に行われる「学習指導」です。ここでは、日々の授業で生まれた疑問や苦手部分を解消することができます。少人数で先生や高校生の先輩が丁寧に対応してくださいます。

 次に、「東葛リベラルアーツ講座」です。ここでは専門家から発展的かつ実践的な内容を学ぶことができ、自分の知りたい分野の講座を自由に組み合わせて受講できるので、知識を深め、将来の夢の実現に近づくことができます。

 そして、部活動。実は東葛飾中学校の部活動は週3回しかありません。そのため、日々の練習を効率化していく必要があり、常に「短い時間でいかに上達するか」ということを意識して練習に取り組まなければなりません。

 このような環境で、計画することの大切さを知り、自主的に考える力が身に付きます。また、部活動の無い日は家庭で学習するほかに、それぞれの興味があることに時間を使えるので、グローバル社会で活躍できる人間を目指し、個々が日々努力しています。

発表と意見交換中心の授業 生徒代表・髙村悠

 東葛飾中学校は、高校の自主自立の校是に影響を受けている部分があります。例えば、授業の多くの割合を生徒間の発表と意見交換が占めています。特に英語は授業中に椅子に座っていることがほとんどありません。常に席を立ってシャドーイングなどの活動を行います。

 この生徒同士の発表は、自ら問題に対して積極的に取り組むという効果もあると同時に、お互いの意見を聞いて理解を深めていくということもできます。そもそも、生徒自体に個性的な人が多いので、意見交換をしていて理解が深まらないなんていうことはほとんどありません。

 自ら意見を発信する力、相手の意見を取り入れて自分の考えをさらに良くする力。この2つは将来とても重要になってきます。この環境に感謝をし、これからも積極的に活動していこうと思っています。

校長の声

大森英一校長 東葛飾中学校では、「揺るぎない学力」と「自己規律力」の育成を重視しています。「揺るぎない学力」とは、物事の本質を追究し真の教養を身に付け、未知の課題に対応できる能力です。単なる暗記や問題を解くための小手先の技術ではありません。また「自己規律力」とは、人と人との関わり合いや、様々な場面の中で適切な価値判断や行動ができる「豊かな人間力」のことです。それを育成するために、生徒と教員・生徒同士の語り合いを重視し、共感的理解に努め、場面や立場に応じた適切な助言等を通じて、生徒に考えさせる指導を行っています。

 本校職員一同、子どもたちが、東葛飾中学校・高等学校の6年間、家庭や地域社会とも連携したきめ細かな指導をとおして、本校の開校理念である「世界で活躍する心豊かな次代のリーダー」として巣立っていけるよう、力を注いで参ります。