市原中央高等学校

所在地
市原市土宇1481-1
交通
小湊鉄道上総山田駅下車、徒歩25分。スクールバスを五井駅・鎌取駅・茂原駅・東金駅・土気駅・木更津駅・大原駅・千葉みなと駅などを起点に運行。
ホームページ
http://www.kimigaku.ed.jp/ich/

小学校で英語の授業 高校生先生に笑顔と歓声

 平成9年に開設された英語コースでは、国際社会で活躍できる英語力を身に付けるための授業が行われています。

 その英語コースの生徒が手作りの教材を持参し、近隣の小学校を訪問して英語の授業をしています。名付けて「高校生が英語の先生」。お兄さんやお姉さんによる授業が行われる教室は、どこも子どもたちの笑顔と歓声があふれています。

 この授業は、平成22年に認証を受けたユネスコのESD教育(持続可能な開発のための教育)にうたわれている「関わり、つながりを尊重できる個人を育む」との理念のもと、昨年度から始まりました。

 指導案を生徒が相談して決め、これまでに市原市の海上小学校、光風台小学校、養老小学校を訪れました。英語による挨拶と自己紹介の後、ジェスチャーを交えながら「ポリス」や「シンガー」など様々な職業をカードで紹介。ヒントを聞いて職業をあてるクイズやビンゴゲームなどに、児童は目を輝かせていました。

それぞれの感性と個性養う 生徒会長・木口さくら

 近代技術が留まる所を知らずに発展しつづける今、私たちは画面上、文字上で互いの目を見ずにコミュニケーションを成立させてはいないでしょうか。しかしそんな現代だからこそ、必要とされるのが、「人間性」です。世の中がいくら情報化社会になろうとも、私たちは人間としての本質を持っています。

 例えば3年後に控える東京オリンピック。世界中の人々が日本へやって来るでしょう。そこで求められるのは、統制された雰囲気ではありません。万国共通の人間らしさこそが、異文化、異言語の人々と繋がる鍵ではないでしょうか。

 私たちの高校、市原中央高校では校訓の「真心」を軸に、生徒主体で創られる行事や先生方と気さくに話せる環境の中で豊かな人間味を養っています。ここで自然と身に付けられる感性や個性は十人十色です。この鮮やかな色こそが、これからの社会をもっと活力あるものにしていけるのではないかと考えています。