佐倉市立臼井南中学校

所在地
佐倉市染井野4-1
交通
京成臼井駅からちばグリーンバス「染井野南行き」で七井戸公園下車、または「JR佐倉駅北口行き」で臼井南中学校下車。
ホームページ
http://www.school.city.sakura.chiba.jp/usuiminami-jh/

スローガンは「汗をかく」

 町の人々が親しみを込めて「南中(なんちゅう)」と呼ぶ佐倉市立臼井南中学校は印旛沼の南部、佐倉市千代田地区染井野の住宅地の中にあります。もともとは農村地帯でしたが、新しく住宅地が開発されたことで、平成7年に臼井中学校から分離開校しました。隣接の七井戸公園は一年を通して市民の憩いの場となっており、美しい街並みと自然に恵まれています。
 
 学区の小学校は染井野小学校、千代田小学校。これら2小学校とは小中連携の事業が積極的に行われています。

 生徒たちの目標は「汗をかく」。何事にも率先して取り組む姿勢を大切に、およそ360人の生徒が勉強やクラブ活動に励んでいます。

 校章は南十字星を模してデザインされました。4つの光芒には開校当時の学校目標だった知・徳・体・和の願いがそれぞれに込められています。

 学校の敷地は市内でも有数の広さを誇っています。校庭の南側は縄文時代中期から後期の集落跡の吉見台遺跡と接しています。昭和58年から実施された発掘調査では、顔が山形をしている山形土偶や目の形が独特な遮光器土偶など600個を超える土偶を初めとして大量の土器が出土、昔の人々の暮らしをしのぶ生徒の教材にもなっています。遺跡や資料の保存のために高台になっている遺跡の頂上にはテニスコートが設けられ、ソフトテニス部の生徒が白球を追っています。

 ソフトテニス部のほかにも様々なクラブが活発に活動しています。バレーボール部はかつて全中バレー大会や関東大会に出場、サッカー部も2014年には印旛郡市4冠を達成するなどの好成績を上げています。

全校集会、生徒が自主運営

 臼井南中の生徒は、「自分たちの手でつくる」という気持ちを大切にし、代々受け継いできました。自分たちでつくるという意識が、さまざまなアイディアを生み出してきました。

 総勢180人を越える生徒が立つ位置や角度、ポンポンを上げるタイミングなどを綿密に決めて行う体育祭での紅白の応援合戦は圧巻です。

 マスゲームのように応援のかけ声に合わせて隊形を次々に変化させたり、ポンポンで文字を浮かび上がらせたりと工夫を凝らし一致団結する姿を、毎年多くの保護者や地域の人たちが見に来ます。他の学校では見ることが出来ない臼井南中の名物の一つです。

 文化祭の名称が、今年から太陽が昇るような明るい行事になるようにと「南陽祭」と変更されました。生徒たちが考えた案を全校評議会で集約して決定しました。良い伝統は受け継ぎつつ、新しいものも創り上げていこうという生徒の思いが込められています。

 生徒会の新たな取り組みとして、月に一度、全校集会が開かれます。生徒会本部から今月の目標の意味を具体的に伝えたり、日頃の各委員会での取り組みや、学校外での活動報告などを発表したりします。この全校集会も、企画から運営までを生徒の手で行っています。

活発な学校へ「南中宣言」 生徒会長・真柄樹乃

 臼井南中学校は、自分から挨拶をする人が多く、廊下などでは、すれ違うたびに明るい挨拶の声が絶えません。また、「南中宣言」というものがあり、学習、生活、歌を軸に、活発な学校を目指しています。

 紅白に分かれて行う体育祭では、戦いが白熱してくると、みんなの応援の声がどんどん大きくなっていき、とても迫力のある行事です。

 先輩、後輩関係なく意見を言い合えることも、臼井南中の良いところの一つです。しかし、まだまだ一人ひとりの「積極性」が足りないように感じます。今の生徒会の目標は「個性を出す」ということです。どの学校にも負けない、明るく元気で活発な臼井南中を創っていきたいです。

校長の声

前林典子校長 本校では「汗をかく」を学校教育目標に掲げ、全生徒、全職員を上げて、学校生活の様々な場面で「汗をかく」ことに努めています。

 今年度の生徒会活動方針は「南十字星」です。総会で生徒会長が「校章は、開校当時の学校目標であった知・徳・体・和からなる南十字星をもとに作られている。もう一度活発な学校にするために、今、僕たちに合った十字星を輝かせることが必要」と説明しました。自分たちを客観的に見つめ、伝統を生かしつつも改善していこうとする前向きさ、逞しさを感じます。

 生徒会活動は、生徒主体の活動ですが、職員による支援も必要不可欠です。学校全体が一丸となって「汗をかき」、成就感を共に味わう貴重な場として、生徒と職員がともに力を合わせ南十字星を輝かせている毎日です。