成田市立遠山中学校

所在地
成田市大清水19
交通
JR成田駅東口のバス2番乗り場からJRバス関東で遠山中学校前下車、徒歩6分。
ホームページ
http://www.edu.city.narita.chiba.jp/jhs-tohyama/

心に残る学習院初等科正堂

 昭和22年、北総台地で遠山村立遠山中学校として産声を上げました。昭和29年に成田市立遠山中学校と名称を変更、今年で通算71年目を迎えます。

 新東京国際空港が学区内にあり、騒音区域に入りますが、豊かな自然の中にも近年、住宅地の造成が進み、人口も増えてきています。

 学区内には3つの小学校があって東西に広く、8キロメートルを超える遠方から通学している生徒もいます。このため、生徒の9割以上が自転車通学をしています。「遠山中の生徒は明るく素直」というのが学区の方々の評判です。

 生徒、教職員が一丸となって目指している合言葉があります。「時を守り、場を整え、暮らすみんなが安心していられる学校」「お互いの良さを認め合い、一人ひとりが生かされる学校」「やさしさと献身の態度で接し、地域から信頼される学校」「学びあい、力を合わせて活動し、せいいっぱいの感動がある学校」で、それぞれの最初の文字を綴り合せると「とおやま」となります。

 昭和48年まで、校庭に学校のシンボルになっていた旧学習院初等科正堂の建物が建っていました。明治時代後期の学校建築で、昭和11年、学習院への皇太子のご入学に備えて正堂を改築することになり、それまでの正堂が宮内庁下総御料牧場があった印旛郡遠山村(当時)に下賜されました。

 昭和13年に移築が完成し、以来、遠山尋常高等学校、遠山中学校の講堂として使用され、多くの卒業生がここから巣立っていきました。現在は、国の重要文化財に指定され、千葉県風土記の丘に移築されています。

入学式、生徒が企画し運営

 遠山中学校では「秩序・安心・信頼・仲間」をキーワードにして、生徒会を中心にした生徒の自治活動が盛んに行われています。

 修学旅行、校外学習、体育祭、合唱コンクール、三年生を送り出す予餞会などの行事のたびに、生徒会を中心にした実行委員会が立ち上げられ、生徒自ら企画立案や行事の運営にあたります。

 入学式では生徒会役員が司会・進行の役目を務めます。「新入生を心から迎えよう」という生徒の気持ちがこもった式が行われ、来賓や保護者から好評を得ています。

 生徒会を中心としていじめゼロ運動の「イエローリボン運動」が実施されています。成田市で一番暖かく安心で安全な学校を作ろうと、平成26年に始まった運動で、生徒総会で決められた期間、学級ごとに朝の会で〝いじめゼロ宣言〟を読み合わせ、宣言に賛同できる生徒は胸に「いじめをしない、させない、許さない」という意思を表すイエローリボンをつけます。
 
 生徒会が主体となって活動する伝統は代々、生徒に引き継がれ、遠山中学校の良き伝統になっています。

黄色いリボンでいじめゼロ 生徒会長・山田 悠貴

 私たちの母校、遠山中学校は歴史と伝統のある学校です。今年で創立71年目を迎えた学校は成田国際空港に近く、豊かな自然に囲まれています。生徒は明るく素直で行事や部活動などに意欲的な活動が見られます。

 本校の生徒会活動を紹介します。まずは、いじめゼロ宣言のもと行っているイエローリボン運動です。いじめゼロ宣言とは、いじめをしない、させない、許さないという誓いの言葉です。この3カ条に書名した生徒が名札と共にイエローリボンを付けて、全員でいじめをなくそうとする運動です。

 次ぎに募金活動です。赤、緑の羽根募金の際に、目標金額と全員募金という目標を設定し、呼びかけ活動や作成したポスターを掲示したりして全校生徒の意識向上をはかります。

 最後に毎日行っている挨拶運動を紹介します。最終下校前に生徒会役員と各部活動の部長が門の前に集まり元気な声と笑顔で挨拶を行います。今は、手を振ったり、ハイタッチをするなどしてみんなの下校の見送りをしています。

 これからも遠山中学校発展のために、生徒一同頑張っていきたいと思います。