記者による授業が好評 千葉高校(千葉市中央区)

 今年度は、いくつか取組みを始めている。

 第一は授業での新聞利用である。昨年は、「大震災」「ユーロ」「アラブの春」など大事件が続いた。それらの記事を印刷・配付して、導入やまとめに使用している。生徒達は日々の情報を分析する基礎知識がないことが多い。例えば、東日本大震災で「なぜ、自動車生産の生産がストップするのか」は、「サプライチェーン」などの知識が必要となる。新聞は、関心の高い時事問題の格好の教材となった。

 第二は、新聞記者による特別授業である。前政治部副部長による「永田町の動き」、「3・11」の翌日に現地入りした記者による「大震災の現状」、論説委員による「ニュースの背景説明」、千葉日報編集長による「千葉県の経済分析」などは、現場を知る方ならではの講義で、生徒達に大好評であった。

 昨年の実践をふまえ、今年は、さらに工夫を加えていきたい。