「教員も楽しんで実践」 徳島のNIE大会が閉幕

 徳島市で開催されていた第19回NIE全国大会は1日、新聞を活用した公開授業や実践報告をして2日間の日程を終えた。閉会式で主催者側は「指導する教員らが実践を楽しんで自らを高めようとしていた」と総括した。来年は秋田市で開催する予定。

 公開授業は徳島県の小中高6校が実施。石井町立高原小の5年生は、これから作る徳島のパンフレットで、グルメと観光のどちらをメーンにするか討論した。徳島ラーメンや阿波おどりなどの名物を紹介した地元の新聞記事を基に「あまり知られていないものがあり、新たなアピールができる」としてグルメを選んだ。

 吉野川市立知恵島小は、4年生が記事に付ける見出しを議論。今年の全国高校野球選手権石川大会決勝で、星稜高校が最終回に8点差をひっくり返してサヨナラ勝ちした記事の主見出しには「星稜奇跡の大逆転」や「驚異の粘りで大逆転」といったアイデアが出た。

 徳島県NIE推進協議会会長の原卓志鳴門教育大教授は閉会式で「私自身がNIEを楽しみ、ごく普通の教育的営みにしていきたい」と述べて締めくくった。