新聞で「よき紙民になる」 NIE大会、徳島で開幕

 教育現場で新聞を活用する「NIE」(教育に新聞を)の実践報告をする第19回NIE全国大会が31日、徳島市で2日間の日程で始まった。新聞に親しむ市民を育てることを目指して「よき紙民(しみん)になる」がスローガン。

 徳島県NIE推進協議会会長の原卓志鳴門教育大教授は基調提案で「新聞を何度も教材として使えば、子どもたちに『新聞はおもしろくて役に立つ』という思いを持ってもらえる」と話し、継続的な実践が親しみを生むと強調した。

 子どもや教員らがNIEについて討論するシンポジウムも実施。中学1年の野村龍葵君(12)は「小6のときに、修学旅行の出来事を新聞にまとめたのがおもしろかった」と体験談を話し、母親の佳余子さん(42)は「読解力を付けるために小学生のころ、新聞のコラムを書き写させていた」と自宅学習の様子を披露した。