書く力育て社会に関心 周南中学校(君津市) 【NIE報告 県内実践校の取り組み】

 創立67年の歴史ある君津市立周南中学校では、「にもかかわらず」の校訓のもと、214人の生徒たちが落ち着いた学校生活を送っている。

 今年度、NIE推進の実践校として指定を受け、「生きた教材」としての新聞活用に取り組んでいる。具体的には、コラムの書き写し、記事を用いた道徳の授業や読み取りワークシートの活用、新聞コーナーの設置などを行っている。

 コラムの書き写しは、学習の基本となる、書く力を育てることと、社会への関心を広げることを目標としている。記事はできるだけ生徒の身近な話題や興味を引くものを選ぶようにしているが、少し難しい内容でも、ぜひ考えさせたい社会問題、日本の伝統文化、風物が感じられるものを選択してきた。

 成果として、新聞の洗練された文章から新しい表現や語彙(ごい)を身に付けさせることができた。また、現代の社会的な話題について、自分自身の感想を持ち、それを話題にしてコミュニケーションがとれるようになったなど、考える力と社会性の向上がみられた。