記事読み意見言い合う 流山おおたかの森高校(流山市) 【NIE報告 県内実践校の取り組み】

 県立流山おおたかの森高校は、NIE実践校の指定を受けて2年目になる。

 昨年6月の公職選挙法改正に伴い、18歳選挙権が実現した。これを受けて、本年度は主権者教育の一環として、新聞をさまざまな場面で活用した。

 毎日廊下にその日の新聞を掲示し、地歴公民科の授業を中心に毎時間、新聞記事を読んで意見を書く取り組みを行った。いつも当たり前に新聞に触れる環境づくりと授業を続けている。生徒の多くが新聞をほぼ読んでいない実態も踏まえ、新聞で生徒と社会をつなぎ、生徒の主権者としての自覚、社会参画の意識を高めている。

 また、自分の気に入った記事を切り取り、班で記事をプレゼンし合って壁新聞を完成させる「まわしよみ新聞」を実施。記事に対して自由に意見や感想を言い合うことによって多角的・多面的なものの見方を養った。

 今年はいよいよ参院選で18歳が投票する見通しだ。模擬投票や政策比較にも引き続き新聞各紙の記事を活用していく。