「魅力ある学校」「市の将来」議論 千葉県教委、市原の中高生と交流会

「魅力ある学校とは」をテーマに議論した第1分科会の中高生ら=市原市の県立京葉高校

 中高生が学校生活の中で感じていることについて千葉県教委職員と意見交換する交流会が、市原市島野の県立京葉高校であり、市内の中高生24人が「魅力ある学校とは」「市原市の将来に向けて」の二つのテーマで活発な議論を交わした。

 中高生の考えを教育施策に反映させようと県教委が開催し、同高校と、市立五井、東海、国分寺台の3中学校から24人が参加。2分科会に分かれた24人は約1時間にわたり、「意見が言いやすい環境づくりを」「自然豊かな市原市に」などとさまざまな思いを述べた。

 各分科会を代表し、県立京葉高校2年の右田マリサさん(16)は「対人関係をうまく築き、行事を活発化させれば魅力的な学校になる」と発表。同校1年の伊藤彩乃さん(16)は「自然を守るため、私たちには植樹ボランティアができる」と市の将来を見据えた。

 南房総教育事務所の中村祥一所長は「対人関係では先生と生徒との適度な距離感が難しく、よく考えなければならない課題。市原市の将来をめぐっては大きなテーマだったと思うが、皆さんの素直な市原市像がうかがえた」と講評した。