医療、農業など鋭く質問 中学生が子ども議会 いすみ

「子ども議会」で鋭い質問を放つ中学生=いすみ市

 「いすみ市子ども議会」が同市役所議場で開かれた。国吉、岬、大原の市内3中学校から同市議会の定数と同じ20人が参加。医療、農業、福祉など故郷の課題を取り上げ、どう対処するのか市側に質問した。

 市と市教委が主催した。次代を担う児童生徒に市の将来を考えてもらう機会を提供することなどが目的。議員役は毎年交互に小学生と中学生が務めている。

 大原中2年の斎藤祐太君は、高校3年生まで対象とする市独自の子ども医療費助成制度を「ありがたいことだが、財源は維持していけるのか」と鋭く質問。

 市執行部は「子育て千葉県一を目指して事業を展開している。中でも本事業はその中心」と理解を求め、「財源が大変厳しい中ではあるが今後とも継続していく」と回答した。

 一方、「若い人が関心を持って取り組みたくなる新しい農業に目を向けては」と農業の活性化策について質問したのは、大原中2年の水野将大君。

 これに対し、市側は「人もコウノトリも住める」を合言葉に安全安心のコメづくりに着手したことをアピール。いすみ米のブランド化と農業後継者の育成に努める考えを示した。