稲刈り作業鎌を手に奮闘 農家の大変さ実感 香取の東大戸小

稲刈りを行う市立東大戸小学校の5年生たち=3日、香取市上小川

 香取市大戸の市立東大戸小学校(石橋幸雄校長)の5年生38人が3日、学校近くの田んぼで稲刈りを体験した。軍手にジャージー、長靴姿の子どもたちは、地元ボランティアの指導を受けながら、自分たちで5月上旬に田植えした稲を、泥だらけになりながら鎌で一束ずつ丁寧に刈り取った。

 田んぼは、市内の社有地「おおとの森」で里山を生かした地域連携に取り組んでいる「日本工営」(東京・千代田区)の所有で、担当者によると、3年前から社内のレクリエーションとして収穫などを行っていたが、今年初めて「地域にも還元しよう」と、同校側に話を持ちかけたという。

 約2時間かけて収穫と、「おだかけ」と呼ばれる天日干し作業を行った子どもたち。保科雅さん(10)は「鎌を使うのは初めて。手が痛くなって大変だったけど楽しかった」。岡野宇宙(そら)君(10)も「手作業で収穫してみて、あらためて農家の大変さが分かった」と振り返った。

 収穫したコメは11月に予定しているバザーで販売する他、家庭科の調理実習でも活用する。汗だくで収穫作業を行った浅野輝翔君(11)は「作業が大変だった分、普通のご飯と味が違うと思う。早く食べたい」と笑顔で話していた。