収穫した新米どうぞ 旭農高生が復興住宅入居者へプレゼント

旭農高生から新米のコシヒカリを受け取る入居者=旭市萩園の復興住宅

 旭市の県立旭農業高校の生徒が、東日本大震災で被災した自宅の再建が困難な人たちが住む同市萩園の災害公営住宅(復興住宅)を訪れ、学校実習田で収穫した新米コシヒカリを入居者へプレゼントした。

 被災者においしいご飯を食べてもらおうと、仮設住宅があった当時から毎年この時期に被災者方を回っており3年目となる。今回はJAちばみどりの旭胡瓜(きゅうり)部会ハート倶楽部が米袋を提供し、同校生徒会役員4人とともに復興住宅を訪れた。

 生徒らは一軒ずつ、「今年も本校で取れた新米を持ってきました。少ないですが食べて下さい」などと声掛けしながら、1キロに小分けされた米袋を入居者へ手渡した。

 夫義武さん(77)と2人で暮らす涛川きよこさん(73)は「毎年来てくれる気持ちがうれしい。おいしくいただきます。農高の生徒にはこれまでもゴーヤを育ててもらったり、花を持ってきてくれて本当にありがたいですね」と笑顔を見せていた。

 集合住宅型3階建ての復興住宅は今年4月に入居が始まり、現在2~90歳までの32世帯、52人が生活している。