2014年12月19日
「元気でね」と声を掛けながらフナの稚魚を放流する児童ら=18日、市原市の養老川
身近な自然環境に関する学習の一環で、市原市村上の市立国府小学校(田中良知校長、児童65人)の5、6年の児童17人が18日、同市を流れる養老川で、養老川漁業協同組合(中條平治組合長)のフナ放流事業を手伝った。児童らは「元気に育って」と願いを込め、フナの稚魚約1万匹を川に放した。
同校児童を招いての放流は、子どもたちの河川美化の意識を高めようと同漁協が毎年実施。今年は今回の放流のほか、同漁協単独で養老川と高滝湖に稚魚約6万匹を放流している。
下流の柳原橋下に集まった児童らは、体長2~5センチの小さな稚魚が入ったバケツを手渡されると、川沿いに一列になって整列。掛け声とともに一斉に放流し、勢いよく泳ぎだした稚魚を「元気でね」と見送った。
中條組合長は「養老川は昔より水量が少なくなり、水の汚れも進んでいる。以前のような川を取り戻すためには、一人一人が川をきれいにしようとする意識を高めることが大切」とあいさつ。6年の大西真帆さん(12)は「どの魚も元気に泳いでいったので良かった。もっと大きく育ってほしい」と笑顔を見せた。