医学部進学へ新コース開設 文理開成高、亀田と連携

 鴨川市の私立文理開成高校(鈴木朝雄校長)は新年度から医学部進学コースを開設する。原則全寮制で、現役東大生によるインターネット指導を通し、塾に通うことなく南房総から医学部への現役合格を目指す。

 同高を経営する学校法人文理開成学園の鈴木淳理事長によると、医学部進学コースは全日制普通科で募集し、進路希望に合わせて入学後に文系の特進コースなどと分かれる。

 医学部進学コースの定員は15人。校内に新たに専用の寮を建設する。学習指導では現役東大生によるインターネット指導「東大ダイレクト」を放課後に受けられるほか、週末に東大生が来校して直接指導。医学部進学専門予備校の代々木メディカル進学舎とも協力して受験対策に当たる。

 また、亀田総合病院と連携し、医師による講義や医療現場の見学を行うことで進学後の不適合を防いだり、生徒のやる気を高めるという。

 鈴木理事長は「亀田総合病院と提携するという強みを生かして全国から生徒を集めたい。教育と医療で鴨川を活性化したい」と意義を語った。