2015年02月20日
成田市名古屋の千葉県立下総高校で生産技術科の食品製造専攻の2年生約20人が、高い技術を持つベテラン職人「ものづくりマイスター」から本格的なパン作りの講習を受けた=写真。
「ものづくりマイスター」の制度は、製造業や建設業で若い世代への技能継承を図ろうと、厚生労働省が推進。県内では、県職業能力開発協会に登録したマイスターたちが技能系の学校や中小企業に出向いて実技指導を行っている。小中学生に、ものづくりの魅力を伝える活動も開始した。
下総高を訪れたマイスターは製粉会社に長く勤務した仲田宏司さん(65)で、小麦粉生地に油脂を折り込んで層を作り、パイのように焼き上げる「デニッシュペストリー」の製造方法を伝授。生地の配合や温度管理といった下ごしらえ、食感を豊かにする成形方法のコツなどを手ほどきした。