先人の偉業を学ぶ 加納久宜の特別授業 一宮小

林さん(左)から加納久宜の業績や人柄について説明を受ける児童たち=27日、一宮町

 一宮町の町立一宮小学校(酒井政則校長、児童540人)で27日、最後の一宮藩主で町長も務めた加納久宜(1848~1919年)の人柄や業績を学ぶ特別授業「地域の偉人について知ろう」が開かれた。

 郷土の歴史と文化に対する認識を深め町に愛着を持ってもらおうと開かれ、6年生89人が参加。地元有志らでつくる「加納久宜公研究会」の世話役代表、林一雄さんが講師を務めた。

 19歳で一宮藩主になった加納久宜は、明治維新後に鹿児島県知事などを歴任。64~69歳の時には一宮町長を務め、農業振興や海水浴場の整備、女学校を開設するなど一宮の礎を築いた。

 林さんは、加納家の家紋の一つが一宮小の校章に使われていることを紹介。「加納公は教育を充実させて人材を育成し、地域を活性化させた」と説明した。米道祐志君は「加納公みたいに町の発展に貢献できるように頑張りたい」と話していた。