2015年05月8日
高校生から田植えを教えてもらう児童=7日、旭市井戸野
旭市立豊畑小学校(加藤雅博校長、児童225人)の全校児童と県立旭農業高校3年生11人が7日、一緒に田植えを行った。高校生が小学生に植え方を教え、上級生は下級生を手助けしながら手植えを楽しんだ。
児童は校庭で高校生のイラストやクイズで米作りについて学んだ後、農家から借りた同小脇の田んぼに移動。はだしになって約100メートルにわたり横一列に並び、苗の間隔ができるだけ均等になるよう注意して後ろに下がりながら苗を植えていった。
高校生が「ぐっと深く挿して」などと植え方をアドバイスすると、男の子は「うまくできた」とにんまり。足を取られて転倒する児童もおり、泥だらけになって笑い声を上げていた。お兄さんらしく優しく丁寧に教えていた同高生産技術科の伊藤薫君(17)は「小学生はとにかく元気。一緒にできて楽しい」と喜んでいた。
植えた餅米は9月に収穫し、12月の同小創立記念行事で餅つきを行う。毎年500キロ程度の収穫があるという。6年生の高野眞之介君(12)は「毎年田植えを楽しみにしていた。(卒業で)今年が最後だと思うと寂しい気がする」と話した。